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「尼崎事故」を踏まえた速度超過対策を提案
外房線・東浪見駅上りポイントへのATS−SNの設置をはじめ、管内曲線82箇所、6線区300qでATSーP設置を提案
9年間にわたる要求と闘い、そして今回の安全運転行動が切りひらいた大きな勝利だ!
運転保安確立!不当処分粉砕へ、安全運転行動を貫徹しよう!

 8月18日、JR千葉支社は、「曲線等の速度超過防止策及びATSーPの整備拡大の実施」について提案を行ってきた。
 これは、4月25日に発生した「尼崎事故」を契機にして国土交通省が、曲線部分に関する速度超過を防止するたに各鉄道会社に対して、国土交通省基準により求められる列車転覆危険率0・9以上の箇所については09年度までに速度照査装置の設置を義務づけたことから、今年度から実施するというものである。
 さらに会社基準による曲線部分への速度照査装置設置、ATSーP未設置線区への整備拡大、そして、東浪見駅11ロポイントへのATSーSNの設置を合わせて行うというものである。

曲線部分への速度超過対策を実施

千葉支社管内の国土交通省基準該当箇所(05年10月〜06年2月まで)
線 名
上下
区 間
ATS
本 数
半 径
総武緩行線
下り
浅草橋〜両国
10本以上
300
外房線
上り
鎌取〜蘇我
10本以上
400
外房線
下り
上総一宮〜東浪見
SN
10本未満
400

 提案の内容は以下のとおりである。
【国土交通省基準に基づく速度超過防止策ー曲線速度制限箇所への速度照査装置整備=3箇所】
 上表のとおり、国土交通省基準により求められる列車転覆危険率(曲線の半径、カント、車両諸元と曲線進入速度等を用いて求められる)0・9以上に該当する箇所は、千葉支社管内で3箇所で、今年10月から来年2月までの間にATSーPまたはATSーSNを設置するとしている。
 また、JR東日本が設けた基準(線区最高速度で曲線に進入した場合の列車添付危険率0・9以上)に該当する61箇所についても次のとおり06年4月〜09年度末までに整備するとしている。
【既存ATSーP設置区間における会社基準該当箇所へのATS地上子新設=26箇所】
◎06年4月〜06年9月に設置
 設置箇所26箇所の内、21箇所については曲線半径400m未満、残る5箇所については400m以上で、下記のとおりとなっている。(線区、数、半径の順)
総武緩行線 1 半径400未満
総武本線  1 千葉10番通過        半径800
総武本線  4 錦糸町〜船橋間       半径500
内房線   2 半径400未満
外房線   2 半径400未満
成田線   16 半径400未満

【ATSーPN導入に合わせて会社基準箇所へのATS地上子新設=35箇所】
◎06年度〜09年度末までに設置
 35箇所の内33箇所は半径400m未満、2箇所は600m以上となっている。
内房線 9 半径400未満
外房線 24 半径400未満
 同  2 御宿〜大原間
    半径600及び700

【千葉支社管内のATSーPの整備拡大=6線区・300q】
 千葉支社におけるATSーP設置線区の整備拡大については、下段の表のとおりとなっている。

千葉支社管内のATS−P整備拡大線区及び区間
線 区
区  間
延 長
実施年月
内 房 線
君津〜館山
館山〜鴨川
47.6q
33.5q
06年10月〜08年 9月
07年 5月〜08年12月
外 房 線
上総一宮〜鴨川
50.3q
08年 4月〜10年 3月
総武本線
成東〜銚子
43.6q
08年 7月〜10年 3月
成 田 線
成田〜松岸
62.3q
08年10月〜10年 3月
東 金 線
大網〜成東
13.8q
10年 4月〜10年11月
鹿 島 線
鹿島〜鹿島スタ
17.4q
10年11月〜11年 8月
久留里線  
木更津〜上総亀山
32.2q
計画中

闘いなくして安全無しを実証する勝利

【東浪見駅上りポイントに対するATSーSN設置による速度制限の追加】
◎05年10月〜06年2月に設置
 そして今回、この間安全運転行動を行う中で最大の課題であった東浪見駅上り線・11ロポイントに対して、ATSーSNを設置することを明らかにしてきた。
 ATSーPについては中段の表のとおり外房線は10年度までに整備することになっているが、東浪見駅へのATSーSN設置は、これを待たず千葉支社独自の対策として実施するというものだ。9年間にわたる改善要求、そして安全運転行動を貫徹する中でかちとった大きな勝利だ。闘いなくして安全無しを実証したのだ。運転保安確立!安全運転行動貫徹!不当処分撤回!組織拡大へ闘いを強化しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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