成田空港の機能強化・強制収用やめろ!  5・12 ~ 13 三里塚反対同盟の呼びかけで連続行動

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5月12日~13日、成田空港拡張のための強制収用に反対する連続行動が行われた。三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけに応え、動労千葉も連続行動にともに立ち上がった。

〈県は強制収用をするな〉


12日には、事業認定と強制収用の主体となる千葉県に対して、県庁前にある羽衣公園に75人が集まり集会・デモが行われた。
B滑走路敷地内農民の萩原富夫さんは「地元住民は、今時こんな空港をつくって飛行機飛ばし、地球温暖化・環境破壊・農業破壊をするのはだめだと買収を拒否している。ふるさとの農業、お墓、文化を壊されていくことへの怒りもある。空港会社は『説明会をやったのに買収に応じないから、強制収用しかない』と言っているが、農民にとってこれは脅迫だ。空港は儲かるが、農業は生産性が低いからつぶしていい、そういう考え方はまったく間違っている」と怒りを込めて発言した。
動労千葉の中村副委員長は「国のため、と言われて戦争に動員された歴史をわれわれは繰り返さない。強制収用絶対反対の声を上げ、連帯・団結の力で国・県・空港に立ち向かおう」と訴えた。デモ終了後、参加者は千葉地裁で行われた空港拡張阻止裁判の傍聴に臨んだ。

〈滑走路予定地周辺でデモ〉

13日には芝山町菱田での抗議デモに約100人が集まった。
「空港拡張工事粉砕!」「強制収用やめろ!」「菱田をコンクリートの下敷きにするな!」「軍事空港はいらない!」「騒音化住民とともに闘うぞ!」。デモ隊はC滑走路工事現場をにらみながら抗議の声をあげた(写真下)。


動労千葉の佐野執行委員が、この日は動労千葉の組合員の多くが東京高裁への「解雇撤回」署名提出行動に立ち上がっていることを報告し、今後も労農連帯でともに闘いぬく決意を表した。最後に団結ガンバローで連続行動をしめくくった。

【成田空港機能強化と強制収用】

 B滑走路(2500㍍)を北側に1千㍍のばし、さらに、その南側に3本目のC滑走路(3500㍍)を新設する計画。これにより、年間発着枠を34万回から50万回に増やすとしている。工事は昨年5月に始まったが、用地確保率はいまだ89・7%で、空港会社は29年3月予定だった供用開始を延期。この6月にも土地強制収用の手続きを開始するとしている。

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 これは、「もう一つ新たに空港を造る」ほどの大工事だ。芝山町内130戸が移転を迫られ、中には、B滑走路供用で移転して家を新築した住民が、またもや移転をせまられている例もある。空港拡張、発着枠拡大は騒音被害を北総エリア一帯に拡大し、周辺住民の健康被害・生活破壊、営農への影響は甚大であり、住民の飛行差し止め訴訟も拡大している。

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 4千メートル級の滑走路3本への空港拡張は、有事=戦時の出撃拠点・兵站拠点として成田空港をフル活用することを想定したもので、反対同盟も再びの強制収用の動きに「今は戦争情勢でもあり、戦時徴発につながっていく問題だ」と厳しく弾劾している。
そもそも、国と空港公団(空港会社の前身)は「あらゆる意味で強制的手段を用いない」と表明し、2005年に当時の社長が地元住民に「人間としての名誉、尊厳を損なっていた」と謝罪の手紙を送っている。こうした確約を自ら破り、再び国益のため、軍事のためには「住民は犠牲になれ」という暴力的やり方は絶対に許されない。

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