11月集会報告A
改憲・戦争阻止へ!
闘う労働組合の力を甦らせよう!
呼びかけ団体の発言
◇開会あいさつ
全国運動呼びかけ人 金元重さん
10月22日、動労総連合は千葉県労働委員会の忌避申し立て却下の取り消しを求める行政訴訟を千葉地方裁判所に提訴した。そして、判決確定までの間、労働委員会における審査の停止を求める仮の義務付けの申し立てを行った。
今回の行政訴訟は、国鉄1047名解雇撤回まで断固として闘うという私たちの不退転の決意の表れであり、新たな闘争の開始であり、労働委員会制度の解体を許さない闘いだ。この闘いを進めていこう。
◇動労千葉からの報告
田中委員長
この一年、改憲・戦争阻止!大行進運動が二十数カ所で立ち上げられた。この運動の核心は闘う労働組合の力をよみがえらせること。 労働運動再生の努力は三つの方向性でなさなければならない。一つは、人生をかけて改憲・戦争に反対する声をあげること。もう一つは、非正規、過労死、自らが置かれた現実に対して「労働者を軽々しく扱うな!」の声を職場から徹底的にあげること。三つ目は、新自由主義が破壊したこの社会の崩壊に対して具体的な闘いをやる、ということ。この三つの方向を見いだした時に、労働運動は力を取り戻し、社会は変わる。闘う労働運動を僕らの手に取り戻し、社会を変えよう。
◇特別報告
関西地区生コン支部
荒川勝彦執行委員
安倍政権の労働組合弾圧の先には戦争がある。
原理原則の運動を闘っているまともな労働組合への弾圧は、政財界の特権階級が政策的に行き詰まり、闘う側に脅威を抱き、なりふり構わない攻撃に出ていることの証しだ。
“嵐は若木を育てる”とのごとく、関生支部の若手幹部は権力の攻撃により大きく成長をしている。闘う労働組合が先頭に立って行動することで、若者が希望がもてるようになるのだ。
労働現場では原則で闘うこと、ストだけでなく組織拡大など地道な活動の継続が重要だ。
関生支部は労働組合の社会的任務として経済闘争、政治闘争、思想闘争を三位一体とする原則で闘いを継続して弾圧をはね返し、必ず勝利する。戦争ができる国づくりを阻止するために共に闘おう。
◇特別報告
港合同中村吉政委員長
7月以降、関西地区生コン支部に対する組織犯罪対策課が主導した弾圧が、10月9日まで5回に及ぶ。武委員長を含む組合員延べ28人が逮捕され、連帯の運動に理解のある事業者6名が逮捕されている。この異常な弾圧は、単なる「組合つぶし」という言葉では済まされない。
昨年12月のストライキは、大阪の一部を除く近畿2府4県の生コン業界との出入り業者の運賃引き上げ合意の成果を得て収束した。
全国への広がりを恐れたセメントメーカーや大手ゼネコン、大手商社が、生コン支部の産業別運動を潰す目的で、大阪広域協同組合の4人組と差別排外主義者らを使って攻撃を仕掛けた。
一部の労組は、この策謀に加担するまでに落ちぶれてしまった。
労働者の要求を認めさせるために様々な争議行為を行うことは、憲法28条に認められた団結権の行使であり当然の権利だ。争議行為を恐喝、強要、威力業務妨害等で弾圧する事は絶対に認められない。
11・3労働者国際連帯集会
11月3日、2018年労働者国際連帯集会を開催した。韓国民主労総派遣団の代表三人(公務員労組ソウル地域本部事務処長、ソウル交通公社労組駅務支会長、公共運輸労組仁川地域公共機関支部長)、台湾富士ゼロックスの解雇と闘う桃園市産業総労働組合の仲間、在日の闘う労働者・労働団体などから発言があった。
11・5日韓労働者理念交流
11月5日、DC会館において日韓労働者理念交流を開催した。民主労総ソウル地域本部チャジンガク事務処長が『2018下半期情勢と民主労総の闘い』、動労千葉から田中委員長が「日本労働運動の現状と動労千葉の闘い』を提起し、活発な質疑討論が行われた。
集会決議
関西地区生コン支部への弾圧を許さない
関西地区生コン支部への大弾圧が行われている。滋賀県警は7月18日以降、武建一委員長をはじめ組合員4名、協同組合事業者6名を不当逮捕した。さらに、大阪府警が9月18日に副委員長ら16名を不当逮捕し、10月9日にはそのうち5名を再逮捕、新たに3名の組合員を不当逮捕した。その内実は、まったく正当な労働組合活動や中小企業団体の営業活動を「威力業務妨害、恐喝未遂」とでっち上げたものだ。3カ月間に29名逮捕という常軌を逸した大弾圧を、怒りを込めて弾劾する。
関西地区生コン支部は、その強力な団結を武器に、中小企業である生コン業者を協同組合に組織してゼネコンやセメントメーカーが支配する産業構造に立ち向かうという画期的な産業別労働運動をつくりあげてきた。昨年12月には労使で約束されていた輸送運賃引き上げの実施などを求めて輸送ゼネストを闘い、大阪兵庫生コン経営者会、滋賀、京都、奈良などで運賃引き上げの回答をかちとった。資本と国家権力は、画期的な闘いを進める関西地区生コン支部を破壊するために、弾圧強行に及んだのである。団結権やストライキ権という労働運動の根幹を、「威力業務妨害、恐喝未遂」と言いなして否定する攻撃を許すことは絶対にできない。
この弾圧は、「2020年新憲法施行」を掲げ、闘う労働運動の根絶と連合の産業報国会化を策す安倍政権の政治的意図に貫かれたものだ。共謀罪による戦時型弾圧を先取りする、改憲情勢における労働運動解体の攻撃だ。これを許して労働運動の未来はない。労働者の権利と生活を守ることはできない。労働組合が解体されたとき、戦争は現実のものとなった。その歴史を繰り返してはならない。
すべての労働者、労働組合は、この弾圧を自らのものとして反撃にたとう。関西地区生コン支部とともに労働運動解体攻撃を打ち破ろう。
2018年11月4日
11・4全国労働者総決起集会 参加者一同
集会アピール
改憲・戦争阻止!大行進の発展を
第一に、改憲発議と今秋臨時国会、来年の通常国会における国民投票法の改悪を許さぬために全国各地で闘いを強化しよう。憲法審査会への改憲案の提出、沖縄・辺野古への土砂投入など、具体的な動きがあった場合は緊急行動を呼びかけます。
第二に、この闘いは組織化の第二段階に入ります。私たちは、改憲・戦争阻止!大行進を呼びかけるにあたって次の原則を立てました。
@ 「野党共闘」などに依拠するのではなく、私たちの闘いの 中に戦争を止める力があるという立場で運動の変革をめざす
A その主体的な力を引き戻すために自らが人生をかける真 剣さで訴えると共に、職場・労働組合、運動体、地域の中で自 由闊達な議論をつくる
B 新しい仲間を加え、新たな可能性を運動にとりこむ努力か ら出発する
C この闘いが支配権力との激しい衝突となることを自覚した 原則性と大衆性を運動の生命線とする
当面する目標は来春通常国会の過程までの約半年です。全国の職場・地域に無数の大行進運動を組織しよう。青年が先頭に立つ運動体にしよう。
第三に、この闘いが全体を獲得する力を持つために、改憲に向けた労働運動解体攻撃の矢面に立つJR・日教組・自治労で労働運動前進をめざす新たな闘いの旗を立てよう。関西地区生コン支部への弾圧、JRで吹き荒れる労組攻撃を打ち破ろう。全国で関生弾圧弾劾の決議を上げよう。改憲・戦争と、新自由主義がもたらした労働者の現実と社会の崩壊に立ち向かおう。
第四に、労働者の国際連帯を発展させよう。人類の生存を脅かす危機から世界を守る力は労働者階級の国際連帯から生まれます。ロウソク革命を闘った韓国・民主労総に続こう。
本日を出発点に、安倍政権を打倒する新たな闘いに立ち上がろう!
2018年11月4日 |