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JR東日本 検修・構内業務全面外注化で修正提案

機動班の直営化、派出検査の委託範囲見直し 、構内計画業務委託の1年延期を提案
東労組の裏切り妥結を絶対に許すな!

 全ての組合員のみなさん。
 そして、JRで働く労働者のみなさん。
 JR東日本は、6月19日、検修・構内業務の全面外注化に関して、「修正提案」を行ってきました。
 この「修正提案」によりJR東日本は、「10月1日実施」に向けた攻撃を一気に進めようとするものだ。絶対に許すことはできない。偽装請負を徹底的に追及し、強制出向粉砕へ、職場から反撃の声をあげよう!

出向については、当初提案より250名減少?
 今回、JR東日本が行ってきた「修正提案」は、表1、表2のとおり。
 修正提案においてJR東日本は、@当初提案では委託するとしていた「機動班業務」については、JRの直営で行う、A「駅派出業務」については、「首都圏」の枠を外して、作業ダイヤ上に仕業検査や入換業務が入っている派出検査を委託対象とする、B構内計画業務を委託しない箇所を表2のとおりとする、C「B」以外の箇所における構内計画業務については、1年後に委託を実施する、ことを明らかにしてきた。
 そして、今回の「修正提案」によって、業務委託に伴う出向人数は、当初予定より250名程度減るとの考え方を示してきた。

数年後には、新形式も含めた外注化を狙っていることは明白
 しかし、今回の修正提案において、「機動班をJR直営にする」としているが、これは、新系列車両の検査が直営で行われるため、機動班を直営で残さないと業務上の不都合が出るために直営に残さざるを得ないというものだ。しかし、JR東日本は、「将来にわたって委託しないということではない」と明言している。これは、全面外注化提案が出た直後に、「5年後には新系列も含めて外注化される」との話が現場で出ていたように、数年後には「機動班」はもちろんのこと、新系列車両の保全検査や技術管理含めて本当の意味での全面外注化を狙っているということだ。
 また、構内計画業務については、今のままでは業務を分けられない、つまり偽装請負になるからできないのだ。今後1年かけて体制を作り直した上で外注化しようということだ。
 今回の「修正提案」は、修正でも何でもない。あたかも一部業務を「JR直営」に戻したかのような形をとって現場を誤魔化そうとしているのだ。実際には、丸ごとの全面外注化を狙っているということだ。
 こうした中でJR東労組は、この「修正提案」を受けて妥結に走ろうとしている。一体、この「修正提案」に何の意味があるというのか。あるのは、検修・構内業務の全面丸投げ外注化をさらに進めるという意味しかないではないか。それを承知で妥結しようとしているのだ。現場の怒りを無視する東労組の裏切りを絶対に許すな。

表1  当初提案(09年10月)

【委託する業務】
 @仕業検査業務
 A機動班業務   
 B駅派出業務
  首都圏のホーム検査を専門に行う駅派出を除く
 C信号業務
  直接、本線運行に関わらない車両センター等の構内に限る
  Dホームでの分割・併合業務
  E資材、倉庫関係業務
  新幹線車両に関わる業務を含む

【実施時期】
2010年4月1日以降

「修正提案」(6/19)

 【委託する業務】 
  @仕業検査業務  
  A駅派出業務
  定例業務として仕業検査業務や入換業務を行っている駅派出に限る
 B信号業務
  直接、本線運行に関わらない車両センター等の構内に限る
 Cホームでの分割・併合業務
 D資材、倉庫関係業務
  新幹線車両に関わる業務を含む
【実施時期】
2010年4月1日以降  ※ただし、構内計画業務の委託予定箇所については、1年後に委託する。

表2 構内計画業務を委託しない箇所

横 浜 鎌倉車両C逗子派出、同 東神奈川派出
八王子 甲府運輸区
大 宮 大宮総合車両C東大宮C
高 崎 高崎車両C籠原派出
仙 台 新庄運転区、仙台車両C、山形車両C 郡山総合車両C郡山派出、同 会津若松派出
盛 岡 八戸運輸区、青森車両C
秋 田 横手運輸区、東能代運輸区、大館運輸区、弘前運輸区
新 潟 酒田運輸区、直江津運輸区、長岡車両C  新潟車両C
長 野 小海線営業所

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