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9・24館山地域集会報告(下)
館山市議会において、組合員が見守る中、圧倒的賛成多数で「請願書」が議決される!

 (6356号からのつづき)
 来賓あいさつでは、館山市・辻田実市長、南房総市・石井裕市長につづき、館山観光協会・茂呂喜好会長、鈴木順子館山市議が挨拶をおこなった(別掲)。
 つづいて、水野正美勝浦市議会議長から、勝浦市からの報告として「95年の勝浦運転区廃止後、街に勢いがなくなったということを、10年経ってしみじみ感じた。民間とはいえJRは、国民の貴重な財産=公共輸送機関だ。絶対に責任を取ってもらわなければならない。自治体と議会、労働組合も含めた全体の運動として、国民の交通権を守ることを国に要求していこう」と、勝浦運転区廃止という経験を踏まて今後も闘おうと訴えた。
 次に、会場からの発言では、館山運転区廃止を聞いて集会に駆けつけた多くのOBを代表して元館山支部の石川  さんからは「館山運転区廃止が、内房線の切り捨てにつながるものだ認識している。館山支部の皆さん。館山運転区廃止に反対して最後まで力をひとつにして頑張っていただきたい」との力強いあいさつが行われた。
 また、国労木更津保線区分会の仲間もかけつけ、設備部門の委託による安全の崩壊状況について実情が語られた。
 決意表明では、館山支部・山田繁幸副支部長が登壇し「大先輩のあいさつを受け、心強く思なった。館山運転区廃止に館山支部は全力で闘う」との力強く語った。
 最後に、長田書記長のまとめを受け、館山地域集会は大成功をおさめた。 

恥を知れ!JRが地域集会の発言撤回を要求

 そして、館山市議会に提出していた「請願書」は、29日、館山支部組合員が傍聴して見守る中、本会議において賛成20名、反対1名の圧倒多数で議決された。地域において正式に反対の議決がされたということは、この間の館山支部を先頭にした闘いの大きな成果だ。これを武器にして内房線沿線の各自治体でも決議をあげるよう運動を強化していこう。
一方、抗した状況の中で9月27日、JR千葉支社は、原田支社長名で、9。24集会での発言について「営利のみを優先して、地域の足を切り捨てるとの印象を与え、ことさら安全より労務管理が優先であるとの大きな誤解を与える内容」「集会等での発言は、お客様の信頼をいたずらに損ね、当社の信頼を失墜させる意図を伺わせる行為」「撤回」せよなどと申し入れを行ってきたのだ。自治体や地域の切実な声も否定し、撤回を求めるなど、言語道断だ。恥を知れ!としか言いようがない。
 千葉支社の介入を許さず、館山運転区廃止反対を闘いぬこう!

館山市観光協会・茂呂会長

 来年2月から4月まで「千葉ディスティネイションキャンペーン」というのが行われますが、館山市観光協会は現在、行政と一体で観光振興に全力でとり組んでいます。この取り組みをはじめて間もなく、館山運転区廃止を耳にして、市長とも話しをしました。先日の14日、JR千葉支社の運輸部長と営業部長、販売課長が会いたいというのでお会いしました。千葉支社の人は「特急で空気を運んでいるような状態なんです」というんですね。私も「宿泊施設として空気を泊めている時もあるんだ。それでも固定資産税を払ってる。もう少し企業努力をしてもらいたい」と言ったんです。ただ乗車人数が少ないから列車を切るなんてことはとんでもない話なんだと。同じ観光に携わる者として、空気を泊めてもそれをどうしようかと一生懸命努力をしているんです。それに水を差すようなことはしてもらいたくない、とはっきり言いました。今回、南房総市と館山市が国土交通省から「関東観光町づくりコンサルティング事業」の重点支援地域に決定されました。これで公益観光の推進に弾みがつくと、大変喜んでいたのに、このような話が出たのでは非常に心外です。
 昼間の特急を4本削減したことについて「土曜、日曜は運転しています」と言うから、「冗談じゃない。土曜、日曜だけのお客さんで飯を食っていけるなら、そんな結構な話はない」というようなことを言ったんです。とにかく昼間の特急を元通りにしてもらわないと困るわけです。もうすこし公共性を考えていただきたい。 私も運転区廃止に反対で、今日の集会に参加しました。みなさんがたと共に一生懸命頑張ります。

館山市・鈴木順子市議

 みなさんから出された誓願書は22日の総務委員会で議論がされました。1人だけ反対した議員がいます。理由は「一企業に対して、議会としての物言いはなじまない」という発言でした。同じ議員として非常に情けないと思いました。鉄道は非常に公共性の高いものです。それが一企業として儲けの対象になるわけですから、当然、今回のようなことが起きるかも知れないと思い民営化の時に反対しました。先ほどからみなさんのお話を聞いていて、その通りになったとしみじみ思いました。
 もし館山運転区が廃止になったらどうなるのかを、例をあげて考えいただきたいと思います。保線区という職場が館山にもありましたが、廃止になって数年経ちます。保線の仕事は子会社に分散化され、大きな事故が起きた時に指令系統はどうなるんだろうか、すぐに対応できない状況が発生するのではないかと危惧しています。また、みんな遠距離通勤でへとへとに疲れていますから、仕事でも支障が出やすいことも含め、私達が安心して乗れれる電車ではなくなっている状況が起きてきているということを、真剣にとらえなければいけないと思います。昨年の尼崎事故でも運転士さんの健康状態が言われ、冒進でも起きたらということも考えなければいけないと思います。
 財政が減ると、館山市独自でやっている様々な事業がまた削減され、それも困ると思います。そして鉄道は非常に公共性の高いものです。私達はJRだけでなく、やはり国に向けてもきちんと声をあげていかなければなりません。今後も皆さんとともに闘っていきたいと思います。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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