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「 線路状態調査」 に基づき千葉支社と交渉(11/12)
千葉支社の安全軽視を徹底的に糾弾し、運転保安を確立しよう!

 動労千葉は、今年春以降の線路に関する極めて重大な事態に対して、乗務員分科会を先頭にして7月中に「線路状態調査」を実施し、集約後9月14日付で千葉支社に対して線路関係51件、信号機関係43件、各標識関係24件、その他38件、総計156件に及ぶ問題点を突き付けて、運転保安確立に向けた改善を求めてきた。申し入れに対して千葉支社は、膨大な内容であり確認作業には1ヶ月以上かかるとの見通しであることから、申し入れから2ヶ月後の11月12日に団体交渉が行われることとなった。

点検結果等を明らかにしない不誠実な回答

 11月12日、13時から、千葉支社で行われた団交には、各支部代表が参加する中、千葉支社の回答が行われてた。しかしその内容は、動労千葉が改善を求めた156件に及ぶ具体的な内容には一切触れず、2行あまりの回答文のみを読み上げるという、極めて不誠実な回答であった。(別掲回答文書参照)
 動労千葉が申し入れた内容は、線路状態調査の全てではない。複数の運転士から指摘された部分や、明らかにこれまでとは違う動揺や横揺れ、枕木の状態、信号機の汚れ、樹木の接触等、調査内容を吟味した結果である。しかも、現在の列車運行速度は高速になっているため、わずかのズレや歪みでも動揺が発生し、それが続けばレールや線路に大きな影響が出ることは明らかだ。今年春の「レール破断」では前日に点検を行ったにもかかわらず翌朝にはレールが割れる事態が発生しているのだ。
 会社は「異常は認められない」と回答するならば、何時どのような点検を行い、指摘されている箇所についての調査結果について、文書等資料を添えて明らかにした上で「だから大丈夫です」と言うべきなのだ。
 しかし、それすらも行わず、一方的に「大丈夫だ」と強弁する姿勢こそが現在のJRにおける原因不明の事故が続発する事態をつくり出しているのだ。

「私は知らない」と開き直りの回答

 ところが、各項目毎に議論をする中で、会社側が何ら点検や確認も行っていなかったことが明らかになったのだ。
【線 路 関 係
組合 線路状態調査について異常がないとはどういうことか。
千葉支社 大きな揺れは感じられなかった。検測車でも点検・確認しているので、回答文書の内容になった。
組合 2行程度の回答では到底理解できない。少なくとも調査期日、方法、調査結果、対策等を明らかにすべきだ。そうした内容も明らかにしないという千葉支社の対応は極めて不誠実だ。
館山支部 和田浦〜江見間107k260m付近で枕木が折れているがどうなっているのか。
千葉支社 折れているのかどうか報告を受けていない。改めて確認する。
組合 改めて確認するとはどういうことか。先ほど「組合からの申し入れに基づいて調査し、定期点検等でも異常はない」と回答したではないか。未だに放置されているからどうなっているのかを聞いている。調査も点検もしていないということか。
千葉支社 調査は行った。しかし、私は見ていないので分からない。
組合 見ていないというどういうことだ。開き直りの回答だ。それが組合に対して責任ある回答を行う立場にある者の発言とは到底思えない。支社の幹部は各現場に調査を指示し、その報告内容に基づいて回答するはずだ。その内容もなく、見ていないと回答すること自体、本当に調査したのか疑わしい。
千葉支社 ・・・改めて確認し、回答する。

【信号・各種標識関係】
組合 信号や各種標識について特に多いのが汚れだが、未だに汚れたままだがどうなっているのか。
千葉支社 各運転区等に確認させたが、問題ないとの返事が返ってきたので回答のとおりとした。
組合 本当に各現場から問題ないとの報告が上がっているとしたら、それ自体問題だ。組合としても現場で改めて管理者や指導に確認する。しかし、汚れていることは事実だ。黒砂信号所の停止目標の汚れがひどく、ほとんど見えない。
千葉支社 私も先日見たが、本当に汚れていました。
組合 何という回答だ。われわれは、汚れを「確認しろ」と言っているのではない。きれいに城と要求している。支社が汚れているということは、現場からの報告が間違っているということだ。
千葉支社 ・・・。

 交渉の特徴的な部分のみを紹介したが、千葉支社の安全軽視の姿勢を改めて糾弾するとともに、現場から「問題ない」と報告したことについて徹底的に追及し、運転保安闘争を強化しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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