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第51回定期委員会
遺志引き継ぎ新たな前進を
反合・運転保安闘争強化−組織拡大へ

 動労千葉第51回定期委員会が、6月20日、DC会館において開催された。今、定期委員会は、5月15日に急逝した中村書記長の遺志を引き継ぎ、その思いを実現させるためにも、長田書記長代行をはじめとした新執行体制のもとに固く団結し、全組合員が一丸となって力強く前進することを全体が誓う、動労千葉としての歴史にとって、忘れがたい委員会となった。
 定期委員会は、君塚副委員長の開会あいさつではじまり、議長に、千葉運転区支部より、金浪委員を選出し、冒頭、田中委員長が登壇し、動労千葉総体の今年前半の闘いの総括と今後の闘いの指針を表明した(要旨別掲)。続いて、来賓として、水野勝浦市議より、「動労千葉の歴史の中でいままで闘いの中心軸が欠けたことはなかった。今回こうした中で、長田書記長代行が起った。歴史と伝統のある動労千葉、提起された方針のもとに闘いの強化、組織拡大へ向け、労働者の運動の前進を胸に、健闘を期待する」と訴えた。
 続いて、経過報告〜当面する取り組みまでを一括提起し、質疑応答に入った。

主な質問・要望・意見!

◎貨物夏季手当の1・75箇月に対し、現場の労働者は納得いかない気持ちでいっぱいだ。賃金制度の見直しは、東日本でも俎上にのぼっているようだが、団結破壊につながるものであり、断固許さない闘いを展開したい(貨物)
◎列車運用が乱れたときなど、折り返し時に食事時間もとれないことがある(貨物)
◎貨物基地統廃合攻撃に対して、職場を守って全力で闘い抜く決意だ(貨物)
◎安全の危機の進行について、運転保安闘争の重要性はいよいよ増している(旅客)
◎盛夏服の時期については、ネクタイ着用について、猛暑など幅広に判断できることとするような基準に変えるべきだと思う(旅客)
◎区によっては、見習い運転士の見極め期間が、これまでに例がないほど長いということがあるが、区長判断の基準とかはあるのか?(旅客)
◎アルコール検知器が、5月からの試使用から、この7月からは本使用となるが、現在の職場規律攻撃とのからみからも労働者として注意し、警戒しなければならない(旅客)
◎理不尽極まる職場規律攻撃による乗務停止に対して、徹底的に糾弾する闘いを強化していく!(旅客)
◎通常国会において、「高齢者雇用安定法」が改定されたが「シニア制度」との関係についてどうなるのか?(旅客)

困難に直面したときに動労千葉はその真価と底力を発揮する!

 以上のような活発な議論の中から、総括答弁を含めて、闘いに向けた意思統一が図られた。中村書記長の遺志を引き継ぎ、われわれはさらに闘いを強化する。動労千葉の労働運動の原則を貫く闘いが、いよいよJR労働運動の流れを根底から変える時期が到来している。「安全崩壊」に断を下していく闘いこそが、われわれの闘いの道だ。悲しみを乗り越えて、共にスクラムを組んでさらなる闘いに進撃しよう!

田中委員長あいさつ要旨

 中村書記長の急逝、関中央支部副委員長が亡くなるという、動労千葉としては緊急事態だと認識している。冒頭にあたり、一言で言ってしまえば、書記長の死という悲しみを乗り越えて、04春闘50日間闘争での成果を実現していく。動労千葉の心棒が欠けてしまって、それを埋めることが出来るのは、全組合員が飛躍した力を結集して、強固な団結を築いていくことだと確信する。動労千葉はこれまでも困難に直面したときに、真正面から立ち向かって飛躍してきた。長田書記長代行を軸に新執行体制のもとに、新しい力強い第一歩を進んでいく。
 04春闘を中心とした今年前半戦の勝利の地平を総括し、自信と確信を持ってステップアップすることだ。切り拓いた成果はきわめて大きい。検修構内外注化阻止の闘いが土台にあって、安全問題と要員問題、そして結託体制の矛盾を撃つ闘いとなった。動労千葉は500名あまりの組織だが、正しい路線のもと、労働者の団結した力は、全体情勢を決定するということを身をもって示した。闘いの新しいレベル、新しいステップを築いた。そして小泉−奥田体制に一矢を報いるものとして、階級的力関係を変える闘いでもあった。イラク開戦一周年の3・20に攻防の焦点があると訴え、全労働者の大統一行動を勝ちとった。この過程の中で、1047名闘争の新たな陣形を形成した。有事法制強行から多国籍軍参加は、明確な憲法違反だ。来年に向けて憲法改悪が動きだそうとしている。大変な資本主義体制の危機が根底にある。動労千葉は小なりとはいえ対決する決意を持たなければならない。JRの安全が危険水域に入った。このまま放置すれば英国と同じ脱線転覆事故の危機だ。当面する闘いの最重要課題は、反合・運転保安闘争の強化・再構築だ。そしてJR総連解体−組織拡大闘争に起ちあがろう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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