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千葉支社はレール破断の実態を明らかにしろ!
運転保安闘争を強化しよう

 今年に入って総武快速線の「レール破断」をはじめとしたこれまでに例を見ない事態が頻発していることに関しては、この間04春闘過程において千葉支社を徹底的に追及し、安全の確立を迫ってきた。
 とくに、総武快速線は、特急や快速列車が高速で運転する線区であり、レールも簡単に破断するような素材を使用しているということはあり得ない。そうした線区であるにもかかわらず「破断」したということの持っている意味は、極めて重大だと言わなければならない。
 しかも「レール破断」の事実を隠ぺいしろとの内部文書まで出してことの重大性をひた隠しにしようとしていたが、その内部文書の中には、検測車での検査では「レール破断」の前兆が発見できなかったこと、事態が極めて厳しい状況であることなどを報告しているのだ。

安全に対する意識が完全に崩壊している

 しかし千葉支社は、2月及び3月に行った団体交渉において「レール破断」をはじめとした一連の事態に関して「現在調査中」との回答を行うだけで、原因及び具体的な対策等については一切明らかにしていない。そして、今現在に至るも何らの回答も行われていないのだ。
 安全に対する意識が完全に崩壊しているとしか言いようのない事態だ。

「 規制緩和」 「 外注化」 「 スピードアップ」 が原因

 こうした事態を招いた直接の原因は、「規制緩和」による検査周期の延伸と、コスト削減の下に徹底的に行われた設備部門の「全面的外注化」、そして分割・民営化以降行われてきた「列車のスピードアップ」により過度の負担が線路=レールにもたらされたと言うこと以外にないということだ。
 そして、今回は津田沼〜幕張間で「レール破断」が発生したが、同じような現象がそれ以外の箇所で発生してもおかしくない現状だというこだ。
 さらには、こうした会社側の合理化計画を全て丸飲みし、自らの保身だけを確保しようとするJR総連革マルが一切の元凶であることは、すでに周知の事実である。
 会社と闘わずして安全も、自らと乗客の命も絶対に守られないということは、88年12月に発生した「東中野事故」の教訓がはっきりと示している。
  動労千葉は、こうした状況に対して5月11日、申第25号をもって、この間の「レール破断」等一連の事態に関して改めて調査結果等内容の開示等を左記のとおり申し入れた。運転保安闘争強化へ闘いぬこう!

「レール破断」等に関する申し入れ

 動労千葉は、レール破断等この間発生した運転保安上極めて深刻な事態に対して、抜本的な安全対策の実施等を強く求めてきたところである。しかし千葉支社は、2月、3月の団体交渉において「原因等については現在調査中である」等と回答したまま、どのような原因によってこのような事態に至ったのか、どのような対策が講じられたのか等について何一つ明らかにしていない。
 従って、下記のとおり申し入れるので、団体交渉により誠意をもって回答すること。

1.次の事態に関して、改めて原因等に関する調査結果及びど のような対策がとられたのかを、具体的に回答すること。
 (1) 1月6日、総武快速線・津田沼〜幕張間で発生した「レー  ル破断」について。
 (2) 1月13日、習志野電車区検査線で発生した「レール破  断」について。
 (3) 3月5日、総武快速線・新小岩〜錦糸町間の荒川橋梁で  発生した「レール間の縮小」について。
 (4) 3月7日、東金線・副俵〜東金間で発生した「レールつ  なぎ板脱落」について。

2.千葉支社は、上記事態に伴い「類似箇所の一斉点検を実施 している」と回答しているが、これまで実施した一斉点検の 内容及びその結果、対策等について具体的に明らかにするこ と。

3.上記4件の事故について、このような事態に至るまでの同 箇所の検査経歴及びその結果を具体的に明らかにすること。
 
4.上記事態は、会社が強行した設備部門の全面的な外注化に 伴い発生したものであり、鉄道の安全を確保するという点か ら見てもこれまでにない極めて深刻な事態であることから、 技術力を継承し運転保安を確立する観点から、設備部門の業 務については直営に戻すとともに、これ以上の業務委託の拡 大は行わないこと。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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