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 政労合意を破棄し、国鉄構造改革法を可決 

再びストに起ちあがった韓国鉄道労組の仲間たち

一方的な合意破棄

韓国の鉄道労組の仲間たちが「鉄道構造改革三法」の突然の上程に対して6月28日からストライキに突入。7月1日まで断固たる闘いが展開された。この闘いに対し盧武鉉(ノムヒョン)政権は、「早期鎮圧」を掲げて公権力を発動。組合執行部に逮捕状を発布し、をストに突入した数千の労働者を連行するという断じて許すことのできない弾圧を加えている。
この4年間、韓国鉄道労組の仲間たちは、国鉄の民営化を阻止するために幾度ものストに起ち、不屈に闘いぬいてきた。そして今年4月20日にはゼネストを構え、政府・鉄道庁との画期的な「政労合意」をかちとっていた。今回のストは、政府がこの合意を一方的に破棄したことに対する闘いである。

「4・20政労合意」とは

1.機関士一人乗務の撤回。
2.不足人員の補充(6月までに千五百人、年末までに三千五百人)
3.解雇者45人の職場復帰。
4.組合財産や個人の賃金の仮差し押えの撤回。
5.民営化方針を撤回し、公共性や安全を主眼において代案を模索する。今後は鉄道労組と充分な議論を行ない、社会的合意を得る。

という画期的なものであった。

国鉄改革法の可決

 しかし盧武鉉(ノムヒョン)政権は、以降も人員補充等の約束も履行しようとせず、6月9日には、国鉄を分割・公営事業化する「国鉄構造改革法案」を発議し17日に上程、審議らしい審議もせずに、30日には一方的に本会議で可決するという暴挙にでたのだ。
この法案は国鉄を上下分割し、施設保有会社は公団とし、運営会社は公社とするというものだ。「基本法」と「公団化法」、「公社化法」の三法からなりたつ、国鉄の分割・公営会社化攻撃だ。
 4・20合意は、政府を代表して鉄道庁が正式に署名していたものである。まさに一方的破棄だ。

28日スト突入!

 スト突入にあたって、鉄道労組のチョン委員長は「政府はこれまでいかなる対話もせず、ストまで3時間となった今も無策に終始している。
 予定通りゼネストを宣布し、やつらの目論みをうち砕こう。民主鉄道は今ゼネストという選択で大長生征に臨もうしている」と檄を発し、民主労総のタン委員長も、「政府は皆さんのことを不法を犯しているというが、合意を履行せず、履行せよと要求したら逮捕状を発布し公権力を動員する政府の方が不法を犯している。今この瞬間、すべての期待が虚構、虚偽であることがわかった。民主労総は盧武鉉政権と全面的な対政府闘争を展開せざるをえない」と表明。決然たる闘いが開始された。

韓国政府の大弾圧

この闘いに対し韓国政府は、各地の大学や教会などに結集した国鉄労働者に機動隊を差し向け、無数の労働者を連行した。鉄道労組は28日午後には「支部別に班編成を行い、全国散会闘争に突入する」という指令を発し、「政府はわれわれを犬のように追い立てたが、われわれは誇り高き労働者だ」と檄を発した。
 また、この過程では、民主労総や韓国労総に結集する他の多くの労働者も、公務員労組の合法化や労働基本権の保障など、様々な課題をかけてともにストにたち上がっている。

連帯して闘おう!

 7月1日、韓国鉄道労組は「組織を整備して以降の闘いを準備するための苦悩の決定」として一旦闘いの幕を下ろした。だが、闘いはこれからだ。攻撃はより激しさを増すであろう。だが、韓国の仲間たちは激しい攻撃に屈せず、不屈の闘いを続けている。われわれは国鉄の分割・民営化攻撃が労働者に何をもたらしたのか、その本質を身をもって経験し、今もこの攻撃にたち向い続けている。韓国の仲間たちのすばらしい闘いに心から連帯しともに闘おう!


(記事と写真 = レーバネット ホームページ もご覧ください。)

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