団結の力こそが社会を変える!
03春闘勝利に向けて意思統一をはかる
全支部活動者研修会報告
1月26日、27日、伊東のホテルニュー岡部において全支部から役員、活動家、本部執行部を始め、支援する会からの参加も含めて六〇名余り結集し、全支部活動者研修会が開催されました。
今年の研修会は、初日に中野常任顧問、2日目に田中委員長を講師として講演が行われ、03春闘を皮切りに今年の動労千葉の闘いの勝利に向けて、今労働者が直面している情勢を深く分析するなかで闘いの方針が本部から提起されました。
有事体制下の労働運動
中野常任顧問
講演内容は後日、日刊や別冊で詳しく掲載しますので、ここでは表題についての5つのキーワードを掲載し簡単にまとめます。
1、01年「9・11」で歴史は変わり、イラク侵略戦争でさらに超一変する。
2、資本主義はもはや労働者を食わせていけなくなった。
3、21世紀資本主義が戦争をする以外に延命することのできない時代。
4、全世界で労働者・人民の叛乱が燎原を焼きつくす勢いで始まった。
5、03年は歴史的分水嶺の年であり、労働運動にとっては、国鉄闘争を水路に勝負の年になる。
このキーワードを基に3時間にも及ぶ熱のこもった講演が行われました。
結論は、資本主義体制が行き詰っている情勢の下、資本・権力の側は今までにない攻撃を労働者にかけてきている。この攻撃は闘う労働運動の解体、根絶を狙ったものであり、われわれ労働者、労働組合は敵の攻撃の本質を見据え、今までの延長線上の労働運動から脱皮をはからなければならない。そして「連合」に見られるような産業報国会化やJR総連革マルのファシスト労働運動を打破し、3組合共闘を中心とした闘う労働組合の全国ネットワーク運動をさらに飛躍させ、陸、海、空、港湾20労組などの陣形と連携し、55年体制当時の枠組みを越えた新たな闘う労働組合の陣形を構築しなければならない。それが有事法制―戦争を阻止できる唯一の道であるということです。
会食後、さらに団結を深める
会食では飲み物によって口も滑らかになり、よりいっそうの討論がかさねられました。その後各部屋に戻ってからもいろいろなグループに分かれて深夜にまで及ぶ討論が交わされ、本部、支部間の連携、支部と支部間の連帯がさらに深まり、いっそうの団結が固まりました。
この団結こそが動労千葉の最大の力であり、この力で襲いかかる一大資本攻勢との対決に勝負をかける腹を固めたのです。
歴史的転換点としての03春闘
田中委員長
二日目は、田中委員長により表題の講演をうけました。講演では前日の講演に引き続き、焦点を03春闘に絞り講義を行いました。
主だった内容は、日本経団連「経営労働政策委員会」報告の意味するものは、日本資本主義(国家)の生き残りをかけた労働者への全面攻撃の宣言であるということ、今国会で小泉超反動政権が狙う、有事立法をはじめとした反動法案の立法および改悪の本質は、労働者の生きる権利そのものを脅かすものであるということ。そしてこういう情勢に踏まえて、日本の労働運動の現状とJRの情勢を分析し、われわれの基本的立場{(1)資本主義にNOといい、(2)団結した闘いこそが、権利と生活を守り、社会を変革する力を持っているのだという確信に貫かれた運動、(3)世界のすう勢、歴史の大きな流れを見据えた運動}を鮮明にうちだしました。
最後に03春闘の方針を、
(1)第二の分割・民営化阻止に向けた第二ラウンド、
(2)大資本攻勢と対決する生活、権利、雇用、賃金防衛春闘、
(3)一〇四七名闘争勝利に向けた国鉄労働運動再生春闘、
(4)イラク侵略戦争阻止―有事立法制定阻止に向けた反戦・国際連帯春闘、
(5)何よりも、組織防衛、強化、拡大春闘、
と位置づけて、ストライキを含む闘いを配置すると提起し、組合員の奮闘を要請して講演が終了しました。
ともに闘おう
われわれは、史上空前の利益を上げたトヨタの労働組合が早々とベア要求見送りを表明するというとんでもない事態のなかで、また、日経連が言う「春闘から春討へ」など、労働組合が資本の側になめられ、骨抜きにされようとしている状況のもとで、この二日間の講演を全組合員で確認し、闘う労働組合の新たな潮流を形成すべく、何よりも組織拡大に向けて全力をあげて取り組み勝利しよう。
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