千葉支社は労働条件を改善しろ 申22号交渉報告
Vol.5 【館山運輸区】
[館山運転区関係]では、特に3時間を越えるロングランとなっている20行路が懸案の課題となっている。18時54分館山を乗り出して、鴨川を経由して千葉到着が22時36分という、3時間42分を乗務し続けるという行路になっている。鴨川で若干の時間があるにしても、AB共回しのために列車を離れることもできない。鴨川を発車してからでも2時間30分以上の乗務となるため、トイレのことなども考えると飲物についても思うように飲めないほど気を使っているのが実情だ。
こうしたロングラン行路については年々減らす方向で会社とも確認してきたが、20行路については依然として残っていることから、次期ダイ改での解消を強く要求してきた。
折り返し時間の見直しを行え
折り返し時間については、千倉、鴨川、君津での5分折り返しの解消を要求している。
特に2行路の千倉での折り返し時間については、九重で行き違いが発生するため、ここで30秒程度の調整を行えば千倉での折り返し時間が確保できるようになるのだ。
また、4行路について、千倉で1分停車となるが、出発現示まで1分以上かかり、発車が遅れるという事象が発生している。これについて千葉支社は、「千倉停車時分での調整ができるかどうか検討する」との回答を行ってきた。
館山運輸区の個室化を早急に!
宿泊施設の関係では、館山運転区の個室化が未だに行われていないことから、早急に着手するように要求している。この間でも、錦糸町の乗務員宿泊施設が新築され、また、木更津支区でも増設されるなど、運転関係の宿泊施設について本区で個室化されていないのは館山だけとなっている。
千葉支社は、「個室化するためのスペースがない」としているが、到底理由にもならない回答だ。「睡眠時間についてはできるだけ確保する」とこの間も回答しているが、睡眠する場所が整備されなければ何の問題解決にもならないのはあたりまえであり、早急に改善すべきであるとの要求を行った。
交番の途中に特休を入れろ
一方、交番順序について、現在は6段で、6日目が特休、7日目が公休という基本になっている。
しかし、通勤や行路のことなどを考えると1週間の中間に特休を入れて休日を設けることで、運転士の体力回復に大きく反映されることから、千葉支社の考え方を質してきた。千葉支社としては、「特休を途中に入れるだけであれば、週の労働時間には関係ないので、区の中で調整できれば構わない」との考え方を明らかにしてきた。
【銚子運転区】
[銚子運転区関係]では、危険踏切の廃止が懸案の課題となっており、鎌数第一、第二踏切の廃止を要求しているが、今回の交渉の中で千葉支社は、「鎌数第二踏切については、廃止の見通しがついた」との回答を行ってきた。条件としては、原山踏切の拡幅が条件になるが、その工事が終了次第、廃止になることが確実になった。しかし、鎌数第一踏切については未だに方向性がでないことから、今後も自治体への要請を強く行うことを要求してきた。
運転時分の見直しは絶対必要
PRC制御の関係では、とくに香取において、行き違いなどの支障が全くないにも関わらず注意が現示される。主本線であり、行き違いもないのに停止取りになるとは考えられないことから、実態の解明を求め、千葉支社も実態調査を行うことで確認してきた。
また、運転時分の関係で特徴的なところでは、東千葉〜千葉間について、東千葉第二場内信号機が警戒を現示するため、千葉駅に1分延着になる行路が4行路もある。千葉支社は「駅の信号所で快速のルートを早めに作ってしまうと、こうした現象が出ると考えられる」と回答してきたが、動労千葉としてはこの区間の運転時分を2分45秒にするように要求し、千葉支社は実態調査を行うことを確認してきた。
作業通路の整備を早急に行え
成田駅南入出区線については、これまでも作業通路の整備を要求し続けてきているが、未だに改善が行われていない。15両の入区後に宿泊所までの間は石がゴロゴロし、作業通路自体がはっきりと区別されていないのだ。本来通路については、徒歩時間を設定する関係からはっきりと歩く場所を指定しなければならないが、これではどこをどのように歩くのかさえはっきりしていないという重大な問題となっており、早期に整備を行うべきことを要求してきた。
停車前に「P」が立ち上がる?
また、成東駅下り1番線にATS―Pが設置されたが、東金線との関係で不具合が発生している。
これは、今まで8両に停車していた列車を11両の停止目標に停車させるようになったが、11両停止目標の手前で「P」が立ち上がり停車してしまう。また、15q以下で進行して11両停止目標で停車し、出発する時にはまた「P」が立ち上がってブレーキがかかるという重大な問題が発生している。
列車の停車位置は学生の乗り換えの関係で停車位置を変えたことから発生したことで、こうした事態が発生したからには元の停車位置に戻すべきであることで千葉支社を追及してきた。
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