四党合意の主唱者らが転向宣言を掲げ国労を脱退
国労分裂組織を許すな 1047名闘争勝利!国鉄労働運動の再生を! 昨年12月24日、「四党合意」を推進し、1047名闘争団の切り捨てを謀ってきた一部グループが、ついに国労を脱退し、「ジェイアール東日本ユニオン」なる分裂組合の結成大会を強行するに至った。中心人物は国労前中執の新井、秋田地本前書記長の今井らであり、人数は五百数十名と言われている。実体は、以前から地本ぐるみでの分裂策動を行なってきた秋田地本での脱退者四百数十名であり、長野・仙台・東京地本のごく一部の者がこれに加わっている。
これは国家権力による国労−1047名闘争解体攻撃に全面屈服した裏切者たちの卑劣極まりない暴挙である。彼らは敵の攻撃と一体となって国労−国鉄労働運動解体の尖兵となったのだ。
ここに「四党合意」の本質は何であったのか、闘争団・家族、組合員の反対の声を機動隊の手を使って圧殺し「四党合意」の受け入れを強行した者たちの本質が何であったのかが、一点の曇りもなく明らかになった。 国労の仲間に訴える
この分裂策動は国労のみならず、国鉄労働運動全体への重大な破壊攻撃である。JRに働く全ての労働者の怒りの声を結集し、この分裂組織を解体しなければならない。
今こそ真の闘う団結をとり戻さなければならない。JRにおける階級的な労働運動の再生、1047名闘争の勝利はこのような部分との死活をかけた組織攻防戦の渦中でこそ実現されるのだ。
国労の仲間たちに心より訴える。闘う国労の誇りと団結をかけて、全ての力を一点に集中し、この組織破壊策動を粉砕するために起ちあがろう。このような卑劣な分裂策動を看過したら、その労働組合の団結はいずれ瓦解することになる。逆にこの分裂策動を粉砕したときにこそ、この間の深刻な亀裂を修復し、真の闘う団結と路線を恢復することができるのだ。焦点は秋田地本だ。全国から秋田に結集し分裂組織を解体しよう。 転向と奴隷の宣言
新井・今井らの分裂は、国労を丸ごと変質・解体させよとした策動が、闘争団を先頭とした組合員の激しい怒りの声の前に、挫折した結果でもある。彼らは昨年10月の国労全国大会前に密かに長野に集まり、「四党合意に基づく解決案はどのような低水準であろうと丸のみする以外ない」「国労運動は終焉した、名称を変更し68回大会を国労最後の大会にする」などという密議を行なっていたのである。闘争団を先頭とした怒りの声の前に、チャレンジグループ内部でも意見をまとめることができずに挫折した。その結果としてごく一部の確信犯的グループが飛び出すという結果にならざるを得なかったのである。こんなものは前組合員の力を結集してたち向えばかならず粉砕・解体することができる。
分裂組織が掲げている旗印は完全な転向宣言である。彼らはさかんに「旧来の運動スタイルからの脱却」「新思考の獲得」などと主張するが、実際主張していることは労働組合が変質するときに何百回となく繰り返されてきた転向の論理に過ぎない。連合以下、旧同盟以下的な奴隷の論理だ。
例えば彼らは「経済活動の現実からスタートする労働組合主義」などと称して、「利益の配分に優先順位をつける」と主張する。だがその優先順位とは、「第一に株主への配当、第二に設備投資、第三に会社の
内部留保、第四に社員の賃金・労働条件に撤する」というのだ。まさに資本の奴隷になりきるという主張だ。これこそが彼らの正体だ。断じて許してはならない。 闘う闘争団への査問
一方国労本部は、この分裂策動を事実上容認するに等しい驚くべき対応をつづけている。分裂策動の公然化後初めてだされた声明は、何と「闘う闘争団の解決妨害行為」を非難したうえで、「(分裂組織の)呼びかけもまた、闘う闘争団による解決妨害行為を非難している。その非難は全面的に正しい…」というのである。
本来であれば、この分裂策動を粉砕するために、全専従者、全機関役員、そして全組合員の総力をあげて秋田地本再建に向けたオルグに入る方針を決定すべき事態だ。しかし、12月25日の全国代表者会議でも積極的な方針は何ひとつ提起されなかった。
それどころかこの日の会議では、天と地を真逆さまにし、採用差別事件の行政訴訟に個人としての訴訟参加を申し立てた212名の闘う闘争団の仲間たちに対し、申立てを取り下げなければ、2月3日の拡大中央委員会で査問委員会を設置するという方針が提起されたのである。これは労働組合の根本を投げ捨てたに等しい行為だ。
分裂組織は、「今回は第一段グループで、第二段グループは大儀とタイミングをはかって合流する」と称している。実際は「第二段グループ」なるものの実体など存在はしないが、国労本部のこのような腐敗した対応を許すとすれば、国労そのものが自壊の道をたどることも明らかである。 国鉄労働運動の再生を
以上の事態は、国鉄−JR労働運動をめぐる情勢を一変させるものだ。分割・民営化攻撃の嵐にたち向かい闘いつづけてきた多くの労働者が闘いの方針を求めている。動労千葉が訴えつづけた闘いと路線がいよいよ輝きを増している。国鉄労働運動の階級的再生に向けた条件が熟している。われわれは卑劣な分裂策動を粉砕し、1047名闘争に勝利するために全力で起ちあがる。
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