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革マル式「謀略論」によって

ベアゼロ裏切りを正当化!

 春闘そっちのけで「組織破壊者追求運動」に走った東労組・革マル 


またも「謀略論」!
 東労組はベアゼロ裏切りの責任をすり替えるために、またも革マルむきだしの「謀略論」を満展開している。東労組は次のように言う。
 JR東日本を囲む環境は言語につくせないものが堆積されていた。労使関係を否定する刊行物に始まり、国会での反対論、エスカレートする悪質な列車妨害等が繰り返されてきた。
 ベアゼロで集約せざるをえなかったのは、JR連合による東の民主化策動とそれに乗じた輩からの東の労使関係に対する攻撃が激化したからでもある。

 また職場でも「何ものかによる悪質な列車妨害」なる宣伝が、またぞろキャンペーンされている。「国家権力に操られた何ものかのドス黒い手」などというオドロオドロしい「謀略論」でベアゼロ裏切りを正当化し、責任逃れをしようという魂胆だ。

謀略論はデマ運動
 言うまでもなくこの謀略論はペテンもいいところだ。会社−資本とベッタリ一体化し、その手先になっている組合になぜ国家権力が謀略をしかけなければならないというのか。だから彼らの謀略論は奇妙極まりないものになる。「JR東日本の労資関係を破壊するために、国家権力が組合と会社(!)に謀略をしかけている」というのだ。
 こんなことは言っている革マル本人も含めて信じてはいないだろう。しかし、彼らは組合員に対する踏絵、統制運動として謀略論を叫んでいるのだ。そして疑問の声をあげればとたんに組織破壊分子のレッテルが貼られる。要するに東労組や日貨労の運動はウソとデマの上になりたっている運動だ。ここに革マルの革マルたるゆえんがある。

春闘の最中に何を
 実際、東労組が02春闘の過程でやっていたのは、春闘などそっちのけでの「組織破壊策動追及運動」であった。4月2日、東労組東京地本で臨時委員会が召集され、石川委員長が辞任しした。理由は「組織破壊攻撃を許した責任」「組織破壊者を不問に付した執行責任」をとらされたのである。
 この臨時委員会には500名もの組合員が動員されたが、東京地本といえば、東労組全体の動向左右する中心地本だ。それが春闘の最中やっていた事はこんな「組織破壊策動追及運動」だったのである。そもそもこんなことでベアなどかちとれるはずもない。真剣にベアなど考えもいなかったということだ。

何のための蒸返し
 この臨時大会で東労組本部副委員長嶋田は「会社だろうが組合だろうが、組織を破壊する一切の者たちと断固として闘う」「組織破壊者は敵である。そのことは労使の共通認識にしていかなければならない」と叫びたて、代議員からは「組織破壊者を許す地本の質・指導が問われている」等の翼賛発言が組織されたが、問題にされたのは何と7年前、95年9月の「大宮会議」である。「大宮会議」とはJR東労組内の旧鉄労や社員労出身の役員が集まって開いた反革マル会議のことを指す。
 革マルは例によって盗聴や尾行によってこの会議を摘発し、東労組の菅家委員長(当時)らが「組織破壊分子」として追放され、以降、東労組の革マル支配が確立されることになる。
 だが、それから7年も経つ今になって、その問題を蒸返して東京地本委員長を辞任させるなど異様としか言いようのないものだ。これは東労組の内部にも、そして会社との関係でも重大な問題が起きていることを示している。だからこそ、またぞろ謀略論が高唱されているのだ。
 組合員に対してはベアゼロ裏切り妥結について様々な言い訳をしているが、こうした経緯を見れば明らかな通り、東労組はベアなど真剣に要求し、実現する構えすらなかったのである。

「坂入拉致問題」は?
 もうひとつ、新たな事態が起きている。あの坂入が自宅に戻ったというのだ。JR総連は「見解」なる文章を出しているが、これも奇妙なものだ。「皆様に心から感謝する」などとしているだけで、本人は何と言っているのか、事の真相は一体どうだったのか、あれほど大騒ぎをした「拉致事件」について、何ひとつ語っていない。
 要するにあれは、革マル本体とJR総連・革マルの内部抗争だったのである。要するにどちらも革マルだということだ。組合員は革マル内部の抗争に引き回されたのである。断じて許せない。今こそJR総連と決別しよう。

 
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