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ウソもいいかげんにしろ!

 ベアゼロ−賃下げの手先=JR総連 


ウソをつくな!
 JR総連は自らのベアゼロ妥結裏切りをおし隠そうと躍起になっている。「敗北のレールを敷いたJR連合」「連合指導部の裏切り」など称して、責任は全て連合にあるといういつもの卑劣なやり方で、組合員の怒りの声を何とかそらそうというのだ。
 いわく ▼「連合は春闘方針からベースアップという言葉自体を削除し、ワークシェアリングやむなしといった状況だった」▼「主力産別がベア要求を放棄し多大な影響を与えた」▼「JR各社でもJR連合によって早々とゼロ相場がつくられてしまった」▼「ベアゼロで集約せざるをえなかったのは東の労使関係に対するJR連合による攻撃が激化したからだ」…等々、ベアゼロの責任は全て連合−JR連合にあって、JR総連にはないという主張だ。

これが事実だ!
 だがわれわれはこんなウソ八百を断じて許さない。組合員を騙すのもいいかげんにしろ。連合以上にベアゼロの先兵となったのはJR総連・革マルだったのは事実として明らかだ。
▼貨物では要求すら放棄
 JRにおいて「ベースアップという言葉自体を削除しベア要求を放棄」したのは一体誰だったのか。ベア−賃上げの要求書すら提出しなかったは、JRでは唯一JR総連・日貨労だ。JRではJR連合ですらさすがに全会社で提出している。
 そればかりではない。貨物会社は賃金制度を白紙的に見直し、3年間で人件費を110億円削減すると言っているのを丸呑みし、「実行計画としてやりぬけ」とあおっているのだ。
▼賃下げを真っ先に主張
 「ワークシェアリング」とは、組合が認めた賃下げのことだが、日本の労働組合のなかでも一番早くワークシェアリング−賃下げを叫んだのは東労組だ。東労組・革マルは下記のとおり、7年も前(1995年)にワークシェアリングを掲げ、労働組合の総屈服−賃下げの先導役を果たしたのだ。
 1995年とは、日経連がプロジェクト報告を提出し、年功制賃金や終身雇用制を潰して、9割の労働者を不安定雇用に突き落とすと宣言した年だ。JR総連・革マルは一早くそれに呼応して、資本の手先になることを財界に表明したのだ。

 全職場でやっていただきたいのはワークシェアリングなんです。来年の春闘はろくなことにならない。ストライキより理性で克服する。ストライキよりワークシェアリングで皆で労働を分担しよう。みんなで労働を分配する。その代わり従来の賃上げは無理である。
 失業率が6%、7・8%になったらそんなきれいごといっていられない。理想を食って生きていくわけにはいかない。だったら軍需生産でもなんでもやって食っていかなければしょうがない。私はそう思っている。(1995年/水戸での松崎講演)

 これが東労組・松崎が主張していたことだ。しかも「JR東日本の経営幹部はの立派だ。世界に冠たる資質をもっている」「経営哲学あるいは企業文化の極めて高いレベル」「この高いレベルをこれからも誇りにしていきたい」(政策フォーラムでの松崎講演)などと、異様なまでに会社を全面賛美し続けてきた。これでは会社の言うがままにベアゼロを呑むのもあたり前だ。

全て丸呑み!犠牲にされる組合員!
 東労組がこれまでやってきたことはつきつめて言えば、合理化だろうと何だろうと会社提案を全て丸呑みすることによって会社と革マルの蜜月を維持するということだけだと言っていい。
 保線・電力・信通・検修・駅などの全面外注化提案の丸呑みなどは、雇用・労働条件・安全全ての崩壊につながる大合理化である。東労組はこれも丸呑みしている。
 その過程で組合員は犠牲にされ続けた。合理化や要員削減のシワ寄せを受けたというだけではない。東労組が革マル丸出しのやり方で会社に代わって組合員を抑えつけるのだからたまったものではない。少しでも組合や会社に批判の声をあげれば「組織破壊分子」のレッテルが貼られ、昇進試験でも組合ぐるみで選別されるような状況がまかり通ってきたのだ。
 そして今度は会社と一体となってベアゼロを強制しようというのだ。こんなことは断じて許してはならない。今こそ東労組・日貨労と決別して起ちあがろう!

 
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