東労組の崩壊が始まった!
動労千葉とともに闘おう
どんな方針が?
東労組千葉地本は、一週間後に定期大会を予定している。
しかし、一体どのような方針が提起されるのか、新しい役員はどうなるのか、組合員には何も明らかにされていない。方針案の職場討議資料ひとつ下ろされていないのだ。
「権力の手先だ、打倒対象だ」「カネも権力も一人占めして私党化している」等々と、おぞましいばかりの抗争を繰り広げていながら、どちらの側からも一体何をめぐって罵りあっているのか全く説明もなければ、大会を目前にしているのに職場討議資料ひとつおりてこない。一体これが労働組合と言えるのか。
地本執行部崩壊
今、東労組千葉地本は、委員長・書記長が統制処分され、どちらも専従を解除された状態で、執行体制が事実上崩壊し組織の体もなしていない状態だ。
あるいは、長野地本の運車部会役員は、反松崎派だという理由で委員会で連夜にわたって追及され、うつ病を発症して入院し、長野地本から本部に「謝罪要求」が出されている。 こんな異常事態が起きているのに、組合員は何も知らされていない。ここに東労組をめぐる抗争の本質が鮮明に示されている。
東労組という組合は、結成当初から、会社が労働者を支配する道具として、革マルを利用して作った組合であった。一方、東労組を執行部を握った革マルがやったことは、一部の青年部員を役員に引き上げて革マルとして教育する以外は、会社の力をバックにして組合員を支配してきただけであった。
始めから、団結だとか、組合員の権利だとか、仲間同士の信頼関係、組合民主主義などとは、全く無縁な組織であった。そのことがあからさまに示されたのが今回の抗争だ。
何の正当性もなし
千葉地本委員長の小林は「組合員とひざ詰めで討論しろ」と言っていたというが、そもそもひざ詰めの討論とは、役員と組合員の間に信頼関係があり、対等な関係があって初めて成り立つことだ。
役員の背後には常に会社の姿があり、役員になればボーナスは5%アップ、昇進試験も有利、場合によっては特別昇給まで、という現実のなかで、「ひざ詰め討論」などペテンに過ぎない。
はっきり言えば今回の抗争は、組合員に説明できるような正当性はどちらの側にも全くないのだ。せいぜい言えることは、「千葉地本の委員長を本部が一方的に解任するのはおかしい」というぐらいのことでしかない。
だが、本当に大切なことは、小林は組合員の権利や利益を守るために何を主張し、どのような運動をしようとしているのか、松崎は何を主張しているのか、ということではないのか?───こうしたことについては、どちらの側も、何ひとつまさにひと言も触れない。こんなおかしなことは聞いたこともない。
明らかなことは?
この間の東労組の内部抗争は、次のことを示している。
▼ これは、組合員の利益とは全く無縁な革マル同士の抗争に過ぎない。
▼ この抗争は、結局どちらの側が会社とウマくやるのかを争っているに過ぎない。
▼ この抗争は、東労組・革マルと会社の癒着にまつわるうす汚い利権争いだ。
▼ このおぞましい抗争は、どちらの側にも労働組合としての正当性はひと欠けらもない。
▼ この抗争は、十数年にわたる会社との癒着関係のなかで、東労組・革マルの腐敗・堕落が極点にまで達していることを示すものだ。
▼ そして何よりもこの抗争は、東労組の松崎支配−会社との結託体制が音をたてて崩壊し始めたことを示すものだ。
結託体制の崩壊!
6月12日に、JR総連本部や松崎明宅など十数箇所に再び家宅捜索が入った。この家宅捜索は、闘う労働組合に対する警察権力の不当弾圧とは、全く性格の違うものだ。
JRという日本有数の企業と革マルが癒着・結託体制を続けるという異様な状況を、これ以上放置することはできないという権力側の意志を示したものだ。
だから、6月25日のJR東日本の株主総会の前という時期を狙って、家宅捜索が行なわれたと見て間違いないであろう。松崎はこれに震えあがっている。結託体制は明らかに崩壊しはじめた。
ともに闘おう!
労働組合とは、労働者としての誇りを守り、正義を守るための団結体だ。こんな現状を許していたら、JRでも、労働者が虫けらのように犠牲にされる状態がくるのは明らかだ。今こそ腹を固めともに闘おう。
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