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2ヶ月にわたるストライキ中のノースウェスト航空整備士労組の仲間が11・6集会に参加!

 8月20日からすでに2ヵ月間にわたるストライキを闘いぬいているノースウェスト航空の整備士労組の仲間が11・6集会にやってくる。
 参加するのは、ローカル9(サンフランシスコ)のジョセフ・プリスコ委員長と、ブライアン・マッキーバー副委員長

2ヵ月間にわたるストライキを闘いぬいているノースウェスト航空の整備士労組

9割要員削減4割賃下げ!

 4600人の航空整備士や清掃員を組織するこの組合(AMFA)にノースウェスト航空側が突きつけた提案はとにかく酷いものだ。
▼ 4600名のうち3741以上の職を削減するというのだ。何と75%の要員削減である。だが実はこの2年間余りの間にすでに5000名の要員削減が強行されており、2年前と比べれば9割の要員削減になる。要するに、一挙にほとんどの業務をアウトソーシングし、首を切るという攻撃だ。
▼ 併せて経営側は、25%の賃下げを要求している。これもすでに16%の賃金カットが強行されており、実質40%の賃下げになる。
▼ もっと酷いのは「年金制度の廃止」である。アメリカは日本のような公的年金制度が無いため、労資協定で年金制度を定めている。それを廃止(!)するというのだ。

組合潰しが目的!

 会社側の要求はさらに続く。▼疾病手当の削減、▼有給休暇カット、▼休暇日数カット、……。
 もはや生きていけない要求が突きつけられ、まさに止むに止まれぬストライキに起ち上がったのである。
 しかもノースウェスト側は、1年数か月の期間をかけ、60億ドルを投じて全国から千数百名のスト破りをかき集めていた。狙いは始めから航空整備士労組AMFAを解体することにあった。
 だからAMFAは、支援要請書のなかで次のように訴えている。

 ここでノースウェスト航空がその手段に成功すれば、他の会社も、不誠実な交渉、スト破りの採用、組合破壊と、同じ轍に追随しようとするでしょう。
 今回の出来事は、アメリカ及び世界で働く労働者の歴史にとって重要な転換点となる可能性を秘めています。ノースウェスト航空が代替作業員を採用し、一方的に私たちの契約を変えれば、どの労働組合も、同様のあからさまな組合破壊行為の犠牲となる危険性があります。

他人ごとではない

9割要員削減4割賃下げ!年金制度の廃止!労働者に死ねというのか!

 われわれも決して他人ごとではない。
郵政民営化法案がクーデター的に強行された総選挙で自民党が「圧勝」した結果、国会で成立したが、これから日本の労働者を襲う攻撃がこれと全く同じものになるであろうことは間違いない。
 攻撃の第一段階の突破口となったのは国鉄分割・民営化であった。以降、「国鉄方式」と呼ばれるようなリストラが労働者を襲い、その過程でさらに政治的、経済的危機は深まって小泉−奥田体制が生まれ、労働者への攻撃はより激しい第二段階に入った。その攻防の突破口が郵政民営化である。
 アメリカでも同じだった。第一の突破口となったのはレーガンによってPATOCという航空管制官組合が全員解雇(軍によって置き換えた)という乱暴な手段で潰されたことであった。
 そして、AMFAへの攻撃が第二の突破口になろうとしている。絶対にこんなことを許してはならない。
 アメリカと同じ道を歩んでいる日本の政府が、郵政民営化を契機として同じ攻撃を労働者に仕掛けることは明らかだ。否、日本での攻撃はもっと激しいものになるかも知れない。郵政民営化は、アメリカですら承認が得られず中止されている。小泉はそれを敢えて強行しようとしているのである。
 戦争と民営化−労組破壊攻撃に対する怒りの声をあげよう。11・6労働者集会に1万人の結集をかちとろう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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