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国鉄闘争全国運動10年が切り開いてきたもの 7・26国鉄集会を成功させよう

 コロナ禍を生き抜くための闘いが始まっている。医療や社会機能を維持する最前線の労働者、職を失った労働者が全世界でストライキや実力闘争に立ち上がっている。

 1047名解雇撤回闘争の〃政治決着〃に抗し、「国鉄闘争の火を消すな!」と訴え、新たな闘いを開始して10年。7・26国鉄集会は、国鉄闘争全国運動10周年となる記念の集会だ。この時代を切り開く、闘う労働組合の再生をめざす集会として、大成功させよう。

 友を売るまい、心を売るまい

動労千葉の歴史の中で、最大の闘いは国鉄分割・民営化反対闘争だ。国鉄分割・民営化が強行されたのは1987年のことだが、その攻防は33年経ついまも続いている。国鉄分割・民営化攻撃は、支配階級によって新自由主義政策を日本の労働者全体に貫徹する天王山と位置付けられた、戦後最大の労働運動破壊攻撃だったのである。

一人ひとりの組合員にとって、人生最大の試練であり、決断であり、悩み、苦しみ、葛藤しながら、あの時、闘っていなかったら・・・「友を売るまい、心を売るまい」、三井・三池闘争の合言葉を胸に、鉄路に生きる国鉄労働者としての誇りにかけて渾身のストライキ闘争を闘い抜いた。仲間を裏切らず、団結を守り、今も闘い続けていることは人生最大の財産であり、かけがえのない宝物だ。

屈することはできない

1047名解雇撤回闘争は、国鉄分割・民営化反対闘争の継続だ。階級的力関係の転覆から国家の大改造を狙ったこの攻撃に対し、1047名の国鉄労働者が大争議団を結成して闘いを継続し、根底的なところでその貫徹を阻んできた。新自由主義に対し、日本労働運動史上最大の労働争議となって対抗してきのである。

動労千葉は一貫して「104名闘争は戦後労働運動の精華であり、闘争団・争議団は日本労働運動の宝だ」と評価してきた。それは1047名闘争の中にこそ日本労働運動の復権の可能性と展望があると考えた。
しかし、2010年の4・9政治和解は、「謝罪も、解雇撤回もなく、いくばくかの金銭によって国家的不当労働行為を正当化し、人生をかけて闘いぬいてきた1047名の思いを踏みにじるものだと言わざるをえない」(動労千葉の声明)ものだ。

国鉄分割・民営化を正当化し、国鉄分割・民営化反対闘争、そして1047名解雇撤回闘争の最後的な幕引きを狙った攻撃であり、なかんずく国鉄闘争のみならず労働運動全体の息を止める攻撃だった。

こんなことに屈することはできない!「国鉄闘争の火を消すな!」。動労千葉はこれまで国鉄闘争を支援・共闘してきた全国の労働組合・労働者に訴え、国鉄闘争を闘う全国的規模の運動を呼びかけた。それが、「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動(略称・国鉄闘争全国運動)」だ。動労千葉の訴えに予想を超えて全国から数多くの人々が結集してくださり、この運動は出発した。

 あきらめないことの大切さ

国鉄闘争の継続を新自由主義に対抗する労働運動の形成に結びつける努力は、翌年2011年3月11日の東日本大震災と原発事故に対しても労働運動としての立脚点を確立するものとなった。

一方職場では、2012年、外注化が強行された。10年以上、組織の総力をあげた闘いで阻止してきた攻撃が強行される困難な状況の中で動労千葉を支えてこれたのも全国運動であった。
だから今、われわれは組織拡大で勝利する方針の下、職場代表選で大勝利し新たな挑戦に踏み出すことができている。

1047名闘争をめぐっては「国鉄改革の真実」を暴き、2016年には、最高裁において不当労働行為を明確に認めさせる画期的な裁判闘争の前進を勝ち取った。

5月29日深夜、641日ぶりに奪還された、関西地区生コン支部の武健一委員長は、インタビューに応えて、労働運動で大切なことは「あきらめないことだ」と語っている。まさに、そのとおりだ。

全国運動10年の切り開いてきたものは、とてつもなくでっかい。コロナの時代は全世界で労働者の覚醒を促し、時代が大きく動き、変わろうとしている。国鉄闘争全国運動は、この時代とかみあい、今こそ光り輝き、力を発揮する。7・26集会を新たな闘いへの出発点にしよう!

組織拡大! 闘う労働 組合を歴史の最前線に登場させよう!

 
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