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11月労働者集会報告D

民営化と戦争を阻止する国際連帯の前進

11・3国際連帯集会を開催
 民営化と戦争を阻止する闘いは、今や全世界の労働者の共同の課題となり、今年の11月集会は、労働者国際連帯の新たな前進を示した。11・2全国労働者総決起集会の大きな成功につづいいて、11・3労働者国際連帯集会が千葉市内で300名の結集で開催された。

 臨場感あふれる力強い律動の後、民主労総の4人の代表者からアピールが行われた。鉄道労組のオムギリョンさんは、『さる10数年間、鉄道労働者は民営化に反対し、時には失敗し、時には成果を出しながら、休むことなく闘ってきた。最も大きい成果は、国民から広範な民営化反対の支持を獲得したことだ。諦めなければ必ず勝利することを確信している』と訴えた。
 UTLA(ロサンゼルス統一教組)副委員長 のセシリー・マイアトクルズさんより、「Union Power」というフラクションの結成から、現場の隅々まだ分け入る闘いを通して執行委員会の全権を握りしめたこと、そして今、反動教育長を打倒し、チャーター・スクール(民営化学校)の労働者の組織化に圧倒的に乗り出しているとの報告がなされた。
 ベルリン都市鉄道民営化反対行動委員会のラ―ベンさんからは、ドイツ鉄道労働者の苦闘が報告され、国際連帯をもって民営化攻撃を打ち返して行く決意が語られた。
 そして、闘う在日の労働者・労働団体から熱い連帯の発言が行われた。
 以上の発言を受け、日本の民間・教育・自治体の職場から、民営化・非正規職化と戦争と闘うアピールが行われた。

11月集会が示したこと

全世界で新自由主義は、利潤追求にのみ明け暮れ、規制緩和・民営化・外注化に最後の生き残りをかけて、労働運動の絶滅攻撃に走り出した。安全は極限的に破壊され、セウォル号転覆、原発爆発など未曾有の事故を引き起こしている。
一方、職場生産点の支配権を奪取する闘いが全世界で始まっている。規制緩和・民営化・外注化を新自由主義の最大の弱点に転化させる、具体的な闘いが開始された。労働組合の原則を堅持し、あるべき姿を蘇らせる地を這うような闘いが確実に実を結びつつあるということだ。労働者の団結した闘いのみが、新自由主義の攻撃を根底から打ち砕く力をもっていることを、11・2と11・3の二つの集会の中で事実をもって示された。

11・2集会での発言から

◎イヒョンチョルさん
ソウル地域本部副本部長

 ツジェン!であいさつします。セウォル号惨事は単なる事故ではなく虐殺でした。300人を超える無実の青年が死んでいます。未だに9名の方が海の中に沈んでいます。資本の貪欲が生んだ人災なのにただの一人も救済されず、無能な大統領は何の責任も取らない。安全な社会、人間が中心になる社会をめざして私たちは闘います!

◎セシリーさん
UTLA副委員長

 この3年間は、UTLAにとって本当に厳しい時期でした。教育長ジョン・デイジーと、組合員の求めることを優先しない組合委員長という、最悪のコンビだったからです。
教師の評価に生徒のテスト成績が導入され、「教師監獄」が生まれ、組合つぶしのウォルマートが推進した学校給食プログラムによって、教師は授業の準備もできなくなった。生徒のテストの成績で教師が評価されるようになった。評価の格付けはロサンゼルス・タイムスに掲載され、学校に大混乱をもたらした。
私たちは記者会見や教育委員会の会議などで堂々と発言し続けました。もっと大切なことは、絶対にあきらめなかったことです! 10月16日、教育長デイジーはついに辞職しました。
学校で組織化し現場で力をつけていくことを開始して、私たちは勝利できることを実感しています。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!今こそ外注化粉砕闘争に総決起を!

 
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