2年で26名の大量採用、半年ほどの検修業務経験で仕業検査
CTSプロパー社員を守り、外注化を粉砕しよう!
あまりに異常な訓練計画
十分な時間をかけられるはずだ
12年10月の検修・構内業務外注化強行以降、CTSプロパー社員の採用から教育訓練の過程はあまりに異常だ。
外注化はJR東日本管内全体で一斉に行われたが、2年間で26名もの大量採用は千葉だけだ。さらに、入社から1年、交番検査の見習にわずか半年ついただけで仕業検査につけてしまう。すでに仕業検査の本務指定まで強行された。JRでも最低3年以上の経験が必要にもかかわらずだ。構内運転の限定免許の教育についても、5月中旬から白河の学園に入所し、6月中旬には現場に戻った。そして、7月中旬の試験に向けて急ピッチで訓練が進められている。
もともとJRで業務を行っていた仲間が全員出向になっているのだから、要員の不足などない。訓練にも十分な時間をかけることができるはずだ。これほど急がなくてはならない理由がどこにあるというのか。
犠牲にされるのは
CTSプロパー社員の仲間
何よりも、これで業務を行わされるCTSプロパー社員の仲間のことを考えて欲しい。まともに技術を習得する時間もなく、次から次へと詰め込まれる。不安にかられるのも、ミスが起きるのも当然のことだ。
それはいずれ必ず事故につながる。その時、会社や作業を指示した管理職は決して責任をとろうとはしない。本来は何の責任もないCTSプロパー社員の仲間たちが責任を取らされるのだ。こんなやり方は、外注化うんぬん以前に絶対に間違っている。
安全破壊は絶対に認められない
これでは鉄道140年の歴史の中で培ってきた安全を守る技術は完全に崩壊する。とりわけ検修業務は鉄道の安全の根幹を担う業務だ。新人たちに十分な教育訓練を行うことは、鉄道会社として当然の義務だ。「安全は輸送業務の最大の使命」なのだ。
そもそもCTSは、「JRと同じ総合的技術を持つ労働者をつくることはできない」と明言している。しかし、仕業検査はまさに車両の総合的技術力が必要だ。それで鉄道の安全が守れるはずがない。教育訓練の実態も含め、外注化自身が間違っているのだ。
外注化を粉砕してすべての仲間と仕事をJRに
なぜここまで異常な進め方をするのか。すべては外注化の矛盾を押し隠すためだ。
JRは外注化強行のため、動労千葉の組合員を大量に出向させた。その結果、CTSでのストのスト破りをJRが行うという違法行為を行わざるを得なくなった。
この矛盾を隠蔽するために、大量のプロパー社員を採用し、一刻も早く教育訓練を終わらせようとしている。しかも、外注化の目的は徹底的した賃下げと人員削減で金儲けすることだ。そんなことのために鉄道の安全を破壊し、CTSプロパー社員を犠牲にするなど絶対に許せない。そして最大の責任は、外注化を強行してこの現実を生みだしているJRにこそある。
CTSプロパー社員を犠牲にするな! 今すぐ外注化を撤回し全ての仲間と仕事をJRに戻せ! JR―CTSのすべての仲間は共に外注化反対の声をあげよう。CTSプロパー社員を何としても守りぬこう! |