まもとな教育もなく仕業検査の本務を強行!
CTSプロパー社員を犠牲にするな!
このままでは安全は崩壊し、JR北海道や韓国セウォル号沈没事故と同じ事になる!
「総合的技術」がないことを自覚しながら本務指定を強行!
CTSは、5月2日からプロパー採用の仲間たちの仕業検査への本務指定を強行しています。プロパーの仲間は採用からわずか1年、受けた教育は半年の交番検査(機能保全)見習いと、仕業検査の見習い5回だけです。
CTSは動労千葉との団体交渉で、CTSの仕事は「JRが示した仕様書に則って作業を履行すること」であり、「CTSはJRと同じ総合的技術を持つ労働者をつくることはできない」と回答しました。十分な技術力を養成するつもりさえないのです。
このままでは、JR北海道や韓国・セウォル号沈没事故のように、安全は崩壊します。
韓国・セウォル号沈没事故―半数以上が非正規雇用 安全教育まったくなし
4月16日に起きた韓国・セウォル号沈没事故では、244人が亡くなり、58人が行方不明(5月4日時点)になっています。
この事故での船長や航海士の対応に、殺人罪の適用が検討されています。しかし、船長を含む半数以上の船員が半年〜1年の契約社員で、安全の核心である甲板・機関部では70%が非正規職でした。そして、非常時の安全教育も全く受けたことがなかったのです。
さらに、船員は正規と非正規に分断され、船員同士の気持ちもバラバラにされました。非正規職への差別的な扱いがあり、船長を頂点とする指揮命令系統も崩れていました。その結果、船員が一丸となって事故に対応することもできなくされてしまったのです。
そもそも、日本で廃船寸前の船に、積載容量の数倍も荷物を積んでいたことが事故の最大の原因です。労働者を非正規に突き落とし、利益のために安全を切り捨てた会社にこそ事故の責任があります。それを船長・船員になすりつけるなど、許し難いことです。
検修業務の総合的技術を養成せずに鉄道の安全に責任がもてるのか!
CTSは総合的技術を養成もせず、プロパーの仲間に仕業検査の本務指定を強行しました。車両の異常が見過ごされても、事故になっても構わないという態度です。そんな環境で働かされながら、鉄道の安全に責任を持つことなどできるはずがありません。
しかし事故が起きれば、会社や管理職は自分たちの責任逃れのため、プロパーの仲間を切り捨て犠牲にします。セウォル号事故で船員に責任が押しつけられているようにです。
JR北海道では20数年の間レールの検査数値改ざんが組織的に行われてきました。しかし、それによる事故で現場労働者だけは懲戒解雇で、管理職はのうのうとしています。こんなことは絶対に許されません。
ともに外注化反対の声をあげすべての仲間と仕事をJRに!
JR北海道の検査数値改ざんがいつか事故になることは、現場労働者なら誰でもわかっていたことです。セウォル号がいつ沈んでもおかしくないことは、以前から船員たちみんなが知っていたことでした。それを一つに束ねて声をあげ、本当に安全に責任をとるために闘うことは、労働組合の役割です。
仕業・構内業務が外注化されてわずか1年半あまり。安全は瞬く間に切り捨てられようとしてます。しかも、労働者を安くこき使って儲けるためにです。だから、外注化は絶対に認めることができないのです。
動労千葉は、外注化に反対し、粉砕するまで闘います。プロパーの仲間にまともな教育もせず、仕業検査の本務に指定したことも絶対に認められません。それは、鉄道の安全と労働者の雇用を守るためであり、何よりプロパーの仲間を絶対に犠牲にしないためです。
まともな教育もない仕業検査本務指定絶対反対! JR―CTSはプロパーの仲間を犠牲にするな! 外注化をいますぐ撤回し、すべての仲間と仕事をJRに戻せ! すべての仲間はともに外注化に反対の声をあげよう!
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