|
年月日 No . |
これでは安全が崩壊する!
|
動労千葉の緊急申し入れ(4/28) 1.千葉鉄道サービスが、プロパー労働者について、仕業検査業務等に従事させようとしていることは、運転保安を無視する重大な問題であることから、直ちに中止すること。 2.千葉鉄道サービスは、採用したプロパー労働者を、自ら行う企画または自己の有する専門的な技 術もしくは経験に基づいて養成することが全くできないなど、鉄道業務を受託する条件が全くないことから、業務委託に関する契約を直ちに撤廃し、受託した業務と出向者を直ちにJRに戻すとこと。 |
外注化された仕業検査業務に、昨年採用されたCTSのプロパーが配置された。JRではあり得ないことである。JRで仕業検査の業務に就くまでには、採用から1年間は工場での基礎教育を行い、現場に戻ってからは機能保全検査を2年程度かけて経験を積むことになっている。この中で、電車の基本的な構造をはじめ、各機器の働きや検査方法、検修業務に必要な消耗品の取り替え、もっと言えばドライバー、スパナ等の扱い方も含めてきっちり教育・訓練を受けているのだ。JRで行ってきた教育のあり方は、CTSも、この間の団交において、JRにおける養成の内容は承知している旨の回答を行っていたのだ。
しかし、CTSは、自らが検修業務に関する技術・経験を持ち合わせていないためにJRにプロパーを逆出向させて保全検査に従事させた。しかもその期間は6ヶ月という極めて短期間であったにもかかわらず、1ヶ月にも満たない仕業の手順程度の見習で一本立ちさせるなどということが、成り立つはずがないのだ。
団交の中でもCTSは、「幕張のように車種の多い箇所では、見極めを行い、合格した後でも引き続き教育する」旨の回答を行っていたのだ。
しかし、幕張事業所では5月2日、4日、5日に、新人のプロパー二人に仕業検査のペアを組ませて本番で仕業検査業務に就かせる勤務指定をしてきたのだ。
一番の被害者は、当該のプロパー本人たちだ。ほとんど教育らしい教育も行われず、車両の知識や研修業務の経験もない中で、不安を抱えていることは明らかだ。何かあった場合に、誰が責任を負うのか。これは、プロパーたちの責任ではない。すべての責任は、業務外注化を行ったJRと、全く技術や経験がないのに業務を受託したCTSにある。
今回の問題は、何よりも運転保安上の重大な問題だ。鉄道140年の歴史の中で営々と築きあげられてきた輸送業務の安全を根底から覆す暴挙だ。
JR北海道を見よ。京浜東北線・川崎駅事故を見よ。外注化が安全を崩壊させている現実を直視しなければならない。
そして何よりも求められるのは、労働組合の責任において、CTSがやろうとしている運転保安無視について、職場からの怒りを結集して闘いに起ち上がるということだ。
安全と命を守るために動労千葉とともにストライキに立ちあがろう。業務外注化ー強制出向粉砕!業務と出向者をJRに戻せ!プロパーをJRで採用しろ!
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!