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10・1検修・構内外注化に伴い問題点が続出

 10・1外注化強行によって現場では、業務上の問題が多数発生している。
そもそも技術も経験もないCTSが業務委託を受けたことによって、始める前段の説明の中で、作業内規自体に多くの不備があり、現場での追及にまともに答えられない状況であった。現場では、未だに混乱のなか業務が行われており、運転保安上も問題になっている。

 主な問題点は、
・幕張車両センターでは、構内・仕業業務を作業指示書(JRが作成する日報)によって行うが、JRでは作業の進捗状況に合わせて日1担当が操配し、スムーズに作業を進めていたところを指示書に従って行うことにより作業の遅れなどによって洗浄線からの転線が遅れ、入区列車が待たされたり、出区列車の遅延を引き起こしている。出区の遅れは本線のダイヤ乱れにかかわる問題である。
・臨検において、委託した業務の区分がされていないことにより、委託された仕業業務で修繕をどこまで行ってよいのかわからないし、その都度作業責任者に確認しなければならない。
・列車併合時のブレーキ試験をJRの運転士とCTSの担当者とのペアで行っている。請負業務を独立して行えないのは偽装請負だ。
・幕張車両センター構内に入区する際、一つの番線に重ね取りするとき、信号担当者から運転士に直接通告が行われている。通告は幕張車両センター所長の代行業務であり、CTSの信号担当者がどのような権限で行えるのか。
・作業内規において「通告」の意義を「作業上必要な情報を伝達すること」に変更し、習志野運輸区構内では、CTS津田沼事業所の内規で、駅信号所からの進路関連の通告に対する復唱を省略している。このようなやり方では安全が担保できるわけがない。
・危険回避のため「緊急の場合は指令から構内運転士に直接指示する」とした上で、危険を回避した以降も防護無線の復位や抑止解除、その後の運転再開の指示まで一連の流れの中で指令が指示するというのは法律上根拠がなく、偽装請負そのものだ。
・CTS京葉事業所では、作業の変更や追加の指示が無線による口頭で行われている。口頭による指示では間違いが発生するおそれがあるので、書面による指示書を出すよう求めているが、改善されない。
・CTS幕張運転車両所では、36協定を締結していないにもかかわらず、超勤や休勤等の違法行為が行われている。また、安全・衛生委員会も設置されていない。
・今までは本線運転士が故障や不具合を派出に直接申告できたが、指令を通して行うことになったため対応が遅くなった場合がある。運転保安上不安である。
・CTSの制服が清掃担当者と同じものを使っている。作業内容が異なる検修・構内担当者と清掃担当者の区別がつかないため、業務上も混乱が生じている。とくに構内運転士が駅への入出区に際して乗客から不審な目で見られることがある。
 また制服の生地の材質が化繊であるため、検修服としては作業上問題があるほか、冬服の生地が薄いため、寒い。現場では、色調も汚れが目立たないダークな色にし、ポケットの数を増やすことや、安全チョッキを服に縫い付けることを望んでいる。

 以上のように、外注化後さまざまな問題が噴出している。
 今後もあらゆる問題を現場からあぶり出し、申し入れや裁判、労働局闘争にぶつけていこう。偽装請負そのものによる強制出向を徹底した抵抗闘争で早期に粉砕しよう。他労組組合員にも訴えて職場全体で反撃を開始しよう。組織拡大の取り組みが最大の力だ。全組合員で総決起しよう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう
 
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