千葉支社-久留里線のワンマン運転を提案
安全と地方ローカル線の切り捨てを絶対に許さない!
キハ130形導入に伴う訓練もまともにできていない状況だ!列車の運転が本当にできるのか
JR千葉支社は、11月21日、久留里線のワンマン運転に関する提案を行ってきた。
2両編成以下の列車を対象にしてワンマン運転の提案
提案において千葉支社は、12月1日から本線で運用が開始されるキハ130形が導入されたことに伴い、木更津駅〜上総亀山駅間を対象にして、2両編成以下の列車についてはワンマン運転を行うとしている。この場合、朝5時過ぎに上総亀山を出発する2両編成の列車や、22時半ころに上総亀山駅に到着する2両編成の列車も対象になるとしており、終日ワンマン列車が運転される見込みであるとの考え方を示してきた。
また、ワンマン運転に伴い要員関係については、ダイ改に関する労働条件とともに提示するとの考え方を示してきた。
さらに、ワンマン運転に関する訓練については、ワンマン運転に関する取り扱い、運賃等に関する旅客営業制度、キハ130形の車両構造等、出区点検、応急措置、ハンドル訓練等を、4日間(机上3日、ハンドル1日)行うとしており、12月中旬頃から開始したいとしている。
実施時期については来年春としており、3月に予定されているダイ改から実施するとしている。
久留里線については、今年3月から特殊自動閉そく方式が導入され、それに伴い上総亀山駅が棒線駅化されて無人駅になったため、上総亀山駅を出発する際には運転士が踏切遮断のスイッチを扱っている。今は、運転士と車掌双方が踏切遮断に伴う反応灯を確認している。しかし、もしもワンマン運転が導入された場合、運転士1人で踏切遮断を行い、1人で確認して、列車のドア扱いを行うなど、全てが運転士の負担となる。
また、乗客との関係でも乗車賃の精算業務やスイカに関する取り扱いが発生するなど、あらゆる負担と責任が運転士に押しつけられようとしている。これでは、事故を起こせと言っているに等しいことだ。
また、千葉支社は、久留里〜上総亀山駅間を棒線化したが、これはこの区間の切り捨てにつながることはこの間も明らかにしてきたが、ワンマン運転が導入された場合には、採算の合わないローカル線の切り捨てがさらに進むということだ。
安全を無視し、地域の足であるローカル線切り捨てにつながる久留里線のワンマン運転は絶対に認めることはできない。
千葉支社は提案を撤回しろ。
たった1回の訓練でキハ130形の運転ができるか!
一方、千葉支社は、12月1日からキハ130形の本線運用を開始した。しかし、キハ130形導入に関しては、運転士への訓練は、車両構造とハンドル訓練を1回行っただけで列車の運転を強制しているのだ。
これまでは、40年以上使った旧型車両で体が慣れていた。それが一気に新形式車両になったため、単なる車両の変更程度という考え方で行った訓練では到底間に合うはずがない。
木更津運輸区の中では、全く新しい車両であるため、初めてマスコンキーを使うこと、車両の構造や機器整備がまだ覚えきっていないこと、電留線における分割・併合はまだ全員終わっていないこと等々、訓練そのものが全く足りていない状況だとの声があふれかえっている状況だ。
すでに本日からキハ130形が運転されているが、このままでは事故になりかねない状況だ。
3月のワンマン運転導入など絶対に無理だ!
こうした状況の中で久留里線のワンマン運転の提案が行われたが、キハ130形に関する訓練が不足し、車両にも慣れていない中でワンマン運転に関する訓練などできるはずがない。現場では、「3月のワンマン運転など無理だ」との声がすでに出ている状況だ。もしも訓練を強行するようなことがあったら、職場そのものがパニックに陥ることは明らかであり、事故を招くことになる。千葉支社は、キハ130形運用にあたり、指導員の添乗を行え。ワンマン運転提案を直ちに撤回しろ!
反合・運転保安確立!地方ローカル線の切り捨てを許すな
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