動労千葉 動労水戸 車・技分科会交流会が成功!
検修職場からの反合闘争強化を!
原因不明の車両故障多発と連日の輸送混乱
車両技術分科の位置が重要になっている!
7月4日、14時から、水戸市民会館において、今年で3回目となる動労千葉と動労水戸による「車両技術分科会交流会」が開催された。
交流会は、動労千葉からは、半田会長をはじめ幕張、京葉、木更津の車技分科会員など14名が、動労水戸からは、杉井会長や動労水戸・石井委員長など14名が参加して、検修職場における反合闘争の重要性を改めて確認するとともに、最大の課題である組織拡大に向けて全力で闘いぬくことを誓い合った。
活発な意見が出た交流会−最大の核心は組織拡大だ!
交流会は、冒頭、受入側の動労水戸車両技術分科会を代表して杉井会長から、「売店に強制配転されていた仲間が4月から勝田車両センターや水戸運輸区の検修に復帰して元気に闘っている。当面、検修職場での闘いの強化と、運転士登用差別事件の完全履行に向けて全力を挙げる」との力強いあいさつが行われた。
動労千葉・半田会長からは、「今日は若手3名も参加しており、今後も交流を深めていきたい。原因不明の車両故障が多発する現状の中で、われわれの闘いは極めて重要だ。この交流会を通して、さらに闘いを強化しよう」との訴えたが行われた。
続いて、動労水戸・石井委員長、動労千葉・繁沢副委員長からのあいさつを受けた後、動労総連合・川ア書記長から検修職場と反合・運転保安闘争について提起が行われ、その後、全体での討論が行われた。
◇討論で出された主な意見
◎08年9月以降、531系車両で残業問題 が発生している。水戸支社は、台車への 給油や機器表示板の清掃を中止すること で時間を短縮しようとしているが、安全 上問題があり、追及している。(勝田)
◎幕張では交検から動労千葉やベテランを 全員排除したため、経験1〜2年の者が 見習を教える状況で、技術レベルが下が る一方だ。(幕張)
◎217系が鎌倉に業務移管されて2年に なるが、機器の故障が直せず故障シール が張りっぱなしで列車が運行されている。 幕張に戻す闘いを強化したい。(幕張)
◎常磐線を走行する列車に車輪の凹摩耗が 発生するなど事態は深刻だ。(勝田)
◎キハ130系の自動連結器の胴受けがす り減って連結器を上げる調整もできない 状況になっているのに、水戸支社は交換 もしない状況が続いている。(大子)
◎気動車にGPSを付けたが、会社は業者 が全て行うと言っていたが、配線間違い で運転が不能になる事態が発生した。
◎通常2両で運行しているが、1両が故障 したためイベント用に待機させていた1 両を運用するように要求したが、イベン トを優先して、結局1両だけで運転する など、安全を無視した対応が行われた。(木更津)
◎4月から検修職場に戻った。色々検修の ことを覚えるのは大変だが、平成採をど のように獲得し、組織を拡大しようかと 毎日考えている。絶対に拡大したい。
車両故障は大手私鉄の11倍も発生している現実
交流会は、予定の時間を大幅に過ぎるほど熱気のこもった有意義な会議となり、最後に最大の課題である組織拡大に向けて動労千葉、動労水戸ともに全力で闘いぬくことを確認して、車両技術分科会交流会は成功裡に終了した。
そして、交流会終了後、懇親会が行われ、さらに意見交換が深められた。
今、JR東日本では、これまででは考えられない車両故障が発生し、毎日のように列車が止まっている。JR東日本の車両故障に起因する輸送障害はJR各社でもトップで、私鉄の11倍に及ぶとの統計が国交省から出されているのが現実だ。
しかし、こうした中で職場においては、幕張のように交検から動労千葉を全員排除するなどくだらない労務政策がいまだに優先されているのが現実だ。
列車の安全を確保し、乗員、乗客の生命を守るためにも、検修職場からの反合・運転保安確立に向けて全力で闘おう!
幕張車両センター所長は、労務政策を直ちに中止して、交検にベテランを配置しろ! |