安全運転闘争介入事件第12回審問行われる(2/16)
千労委による、組合側証人の申請却下・結審を弾劾する!
勝利命令獲得へ、09春闘をストライキで闘おう!
全ての組合員のみなさん!
千葉県労働委員会は、2月16日に開催された「安全運転闘争介入事件」において、動労千葉からの新たな証人申請を却下するとともに、結審を強行した。 動労千葉は、昨年夏以降の下り勾配問題は、運転保安に直結する問題であること、とくに会社が千労委で「安全運転闘争でバランスが崩れることは事故につながる」等と主張しておきながら、下り勾配問題では、訓練修了者から速度制限を適用するなど、会社自らがバランスを崩す等、自らの主張を否定するものであったことから、新たに証人申請を行った。
本来、労働委員会は、資本による労働組合・労働者への組織破壊や不当な介入をはじめとした不当労働行為に対して、「労働者の救済」を目的にして設立されたものだ。しかし、権力・資本による攻撃の中で「司法改革」と称して労働審判制が導入されるとともに、一体の攻撃として労組法改悪が強行された。この中では、労働委員会制度をマニュアル化=儀式化し「迅速」だけが求められるようになった。
今回、動労千葉からの証人申請を千労委が却下したことは、「迅速」と称して労働委員会自らが使命を放棄したことを示すものである。
動労千葉は、こうした千労委の姿勢を徹底的に糾弾するとともに、勝利命令獲得に向けて、09春闘をストライキで闘う決意である。
会社側証人ー「レールの異常はない」?
14時から開始された審問では、会社側・大福証人(当時 施設担当副課長)に対する会社側主尋問及び、組合側反対尋問が行われた。
会社側主尋問では、省令やJR東日本における基準に基づいて検査等を行っているとした上で、「動労千葉が主張するのようなレールの異常等はない」等の証言を行ってきた。
しかし、基準を守って検査等を実施してきたにもかかわらず、04年1月から3年連続でレール破断が発生すること自体が異常なはずであり、この事実については全く触れないという、極めて意図的で不当な証言であった。
こうした不当な証言に対して動労千葉からの反対尋問では、まず、レール破断や異常摩耗等については列車のスピードアップが影響していること、JR東日本テクニカルセンター元所長もそのように論文を発表していることについて追及した。
大福証人は、スピードアップだけが原因ではないとしながらも、「一因である」との証言を行わざるを得ない状況であった。
また、レール探傷車での検査で04年の検査よりも05年の検査の方がレールの傷が少ないという矛盾が出ていることを追及すると、「超音波のあたる角度の問題もある。新しい検査方法を導入した探傷車を導入した」との証言を行ってきた。しかし、これは単に検査方法の問題ではなく、検査周期を延伸するとともに、施設部門の全面的な業務外注化を強行し、ベテランの保線要員を削減した結果、機械に任せっきりになったために発生したことは明らかだ。
北浦橋梁ー「曲がっているが悪くない」?
さらに、北浦橋梁のレールが蛇行している状況について追及すると、「若干部分的なまがりがあるが、悪い線路ではない」との証言を行ってきた。
北浦橋梁については、これまでのレールが蛇行しているために運転士が危険と判断して自主的に速度を下げて運転する状況が何件も報告されている。こうした事実を無視した証言は絶対に許せない。しかも、動労千葉から追及され、今現在も修復を行っていること自体、大福証人の証言と矛盾するものだ。
最後に、千労委の公益委員会ら、組合から指摘された問題について回答しているのか、との質問が行われ、大福証人は「回答した」との証言を行った。
しかし、この証言は全くウソで、団交での回答は「JR総研で調査している」というもので、調査の結果や今後の対策については、いまだに何ら回答されていないのだ。
こうした事実が明らかになる中で大福証人の証言は終了した。
勝利命令獲得に向けて、09春闘をストライキで闘おう!30周年記念集会に結集しよう!
動労千葉結成30周年
記念講演集会・レセプション
日時 2009年3月8日(日)13時開会
(12時開場、12時30分からビデオ上映)
場所 千葉市・DC会館
内容 【第一部】 記念講演集会 13時〜15時30分
(1) 「30年間の切り拓いてきたもの」(仮題)
講師 布施宇一氏(動労千葉顧問)
(2) 「改憲阻止のたたかい」(仮題)
講師 高山俊吉氏(弁護士)
(3) 韓国及びアメリカからの代表あいさつ
【第二部】 レセプション 16時〜19時
(1) 共闘団体からのあいさつ
(2) 組合表彰等
※組合員・家族、OBの参加で成功を! |