ライフサイクル裏切り
東労組よウソをついて運転士を駅に放り出すな!
われわれは闘う
われわれは全組合員の力を結集して「ライフサイクル」を打ち砕くために闘う。それは、@労使が一体となって労働者に犠牲を強いて、将棋の駒同然に扱おうとするようなやり方は絶対に許せないからだ。Aしかも、こんなその場しのぎ的なやり方や業務の丸投げ的な外注化を繰り返していたら、鉄道を安全に動かすための各系統の基本的な機能、技術力の養成や継承が崩壊することになるからだ。Bさらに「ライフサイクル」は、労働者の団結を破壊することを目的とした卑劣な攻撃だからだ。
「ライフサイクル」は、現場の運転士にとって良いことなど何ひとつない。組合がこんなものを容認しなければいけない理由も何ひとつない。一部の組合役員の自己保身だけのために現場の組合員を会社に売り渡したのだ。絶対に許せない。
ウソでごまかすな
何よりも一番許せないのは、会社も、東労組も、口先だけのウソを並べてライフサイクルを現場に強制しようとしていることだ。例えば東労組は「本施策の目的として安全に重きを置くことを確認!」などと言って、あたかも成果のように主張している。当初会社は、「本施策の目的」として、「サービス向上」「人材育成」「安全性向上」と説明したが、その順番を形だけ入れ替えさせて、「安全」を目的の一番目にさせたというのである。一体何を言っているのか! 中身は何も変わらないのに、説明の順番を変えたって何の意味もない。屁理屈にもなっていない。ライフサイクルをやればなぜ安全が向上するのか、その説明は何もない。何が「運輸のプロ」だ。完全に口先だけのごまかしだ。JR東海のように「駅の需給対策だ」という方がよっぽど正直だ。
根本的な失敗!
現に駅の現状はどうなっているのか。40歳以下の駅輸送職は、首都圏7支社全体で150名余りしかいない。40歳以上が1200名弱だ。JR発足から21年が経つというのに、輸送職をわずか150名しか養成しなかったのである。それで駅業務のパンクが目前に迫っているのだ。それが会社の根本的な失策であることは誰も否定できないことだ。21年間、「イロハのイ」が放置され続けたのである。なぜか。業務を外注化し、人件費を削減することしか頭になかったからだ。会社はこんな現実をつくりだしてしまった責任を徹底的に明らかにしなければならないはずだ。その責任を現場の労働者に転嫁するなど冗談じゃない!
今必要なことは?
今必要なのは運転士をタライ回ししてその場をしのぐことではない。こうした職場の危機的な現状の抜本的な打開策を早急に確立することだ。今直ちに始めなければ手遅れになる。少なくとも年間百人規模の駅輸送職の教育・養成計画が必要だ。もちろんこれは駅だけの問題ではない。検修、保線、電力、信通、指令等、全ての系統に問われている問題だ。そのためには「外注化してしまえ」というこれまでの発想を直ちに中止しなければならない。
東労組は「各系統のプロづくりについても今後検討していくことを確認した」などと言っているが、それもウソ八百だ。検修・構内、保線、電力、信通、駅、車掌、……と、あらゆる業務の外注化を全て会社の手先となって容認してきたのは誰なのか。何が「運輸のプロづくり」だ。もし本当にそれを真剣に考えいるなら、この間の外注化容認を自己批判すべきだ。ライフサイクルなど、少なくとも、全系統の養成計画が明らかにされるまで拒否すればいいではないか。
現実を見すえろ!
しかも、駅の現状は、輸送職がパンクするというレベルだけの問題ではない。そのほとんどが公表もされないで隠されているが、後をたたない「現金事故」等の不祥事で、どれほど多くの者が諭旨免職等でクビになっているのか。その現実は「本人が悪い」と言って済まされるものではない。徹底的に要員を削減し、外注化し、いつもたった一人で多額の現金を扱う、……
等の現状の中で起きているものだ。要するに、安全や輸送の根幹を担う駅の現状は、あらゆる面でボロボロ、ガタガタになっているということだ。こうした現実をいかに立て直すのかこそが問われているのではないのか。
あきらめずに闘おう。こうした現実を放っておいたらとんでもないことになる。われわれは組織の総力をあげて闘いに立ち上がる。動労千葉に結集しともに闘おう! |