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安全運転闘争支配介入事件−第1回審問
安全は、資本との闘いによって確立される!
田中委員長−動労千葉による安全運転闘争の歴史や重要性について証言

管理者2名の監視・恫喝をはねのけて安全運転闘争を闘う組合員(2006年3月10日)

 9月20日、14時から、千葉県労働委員会において、各支部から組合員が結集する中、「安全運転闘争支配介入事件」の第1回審問が行われ、田中委員長に対する組合側主尋問が行われた。田中委員長からは、JR東日本の不当労働行為の実態、安全運転闘争の歴史やJRによる安全無視の政策等について詳細に証言が行われた。安全確保に向けた正当な争議行為に対して介入や弾圧を行い、本部役員をはじめ19名に減給、戒告等の不当処分を行ったJR東日本を絶対に許さない。勝利しよう!

 審問は、14時から開始された。担当弁護士からはまず、JR東日本が動労千葉に行ってきた数々の不当労働行為について質問された。田中委員長は、分割・民営化以降数々の不当労働行為事件があり、未だに動労千葉敵視の政策を行っていることを明らかにした上で、とくに木更津支部脱退事件での支区長による脱退強要が判決で確定したこと、さらに褒賞金支払事件では東京高裁においてストライキへの支配介入だとする判決が下されたことが明らかにし、分割・民営化以降20年が経過するにもかかわらず、いまだに不当労働行為が継続されていることを弾劾した。

30年間で3名の運転士が死亡している!

 次に、三河島事故や鶴見事故以降、労働組合による安全確保の闘いが始まったことを説明した上で、動労千葉が行ってきた安全確保に向けた闘いの経緯及び重要性について証言を行った。とくに、運転士にとって事故の問題は、運転士本人や乗客の生命がかかっていること、しかも動労千葉結成以降、千葉において3名の運転士が死亡していること、事故を起こした場合、実名報道され、自宅にも住めなくなってしまう可能性もあるなど、極めて重大な問題であること、安全の問題は、労働組合が闘わなければならない第一義的な問題であることを強調た。そして具体的には、船橋事故闘争の取り組みをとおして「反合理化・運転保安闘争」の路線が確立されてきたことを明らかにした。

適正な労働条件によって安全は確保される

 さらに、運転保安確立に向けた具体的な闘いについて質問された。
 田中委員長からは、まず、1970年代の線路点検闘争や徐行闘争の歴史について証言した後、1984年の細代踏切事故、1988年の東中野事故、1992年の大菅踏切事故、東浪見駅構内の35キロポイントの問題等について速度ダウンをはじめとした安全運転闘争を展開してきたこと、しかもこの闘争の中では、JR東日本による処分は一切行われていないことを強調した。
 また、「闘いなくして安全なし」に込められた動労千葉の意思として、利潤の追求や「株主価値重視」という考え方の中では、利潤を生まない安全問題については膨大な予算がかかるため一番最初に切り捨てられること、こうしたことから安全は資本との闘いとの中からしか生まれないこと、そして合理化は安全を脅かす方向に向かうことを明らかにした。さらに、安全は適正な労働条件が必要なこと、保安装置の設置が充分であること、保守・検査体制が整っていること、そして定期的な教育・訓練が充分に行われて、はじめて安全が確保されることを明らかにしました。
 さらに、「ニューフロンティア21」以降、JR東日本では、鉄道事業が3番目の位置にになってしまったこと、業務の外注化により鉄道固有の技術力が確保できなくなっているなど、安全の切り捨てに走っており、切実な問題を抱えていることを訴えた上で、動労千葉の安全運転闘争をはじめとした数々の闘いの正当性について強調し、証言は終了した。た。
 「安全を処分する」JR東日本の姿勢を徹底的に糾弾し、反合・運転保安闘争に勝利するために、本件勝利に向けた職場での闘いをさらに強化していかなければなりません。
 次回は、田中委員長に対する組合側主尋問の2回目が行われる予定です。
 反合・運転保安確立、労働委員会当省勝利に向けて、傍聴に結集しよう!

安全運転闘争支配介入事件 第2回調査
時間 10月12日(金) 14時〜
場所 千葉県労働委員会 ※千葉テレビとなり
傍聴に結集を!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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