線路状態は未だ改善されていない!
線路状態調査において60件に及ぶ問題点を把握
千葉支社は、早急に改善しろ!
昨年指摘した箇所と同一箇所が、問題点として多数上がっている状況だ
動労千葉乗務員分科会は、4月10日から20日にかけて、「第3回線路状態調査」を実施した。
線路実態調査は、千葉支社管内の全線区を対象にして、運転台において実際に運転する組合員の体感に基づいて、線路の状態をはじめ、信号機・標識、草木の状況等も含めて、運転保安上危険だと感じた箇所、状況について報告されたものである。
調査の結果は、次のとおりとなった。
線路関係 39件
そ の 他 21件
北浦橋梁はじめ35件もの激しい揺れ
調査結果の内、線路関係では、39件の内35件が列車の動揺を訴えており、上下、左右の激しい動揺が報告されている。内訳は、
総武緩行線 8件
総武快速線 2件
成 田 線 6件
鹿 島 線 2件
空 港 線 1件
内 房 線 14件
東 金 線 1件
となっている。
とくに鹿島線の2件については、いずれも北浦橋梁における動揺だ。調査結果によれば、11q〜13qの間で上下左右の激しい動揺がすると報告されている。北浦橋梁は、これまでもレールが蛇行し、上下左右の動揺があることを指摘し、3月の安全運転闘争を行うにあたっても千葉支社に対して最優先で改善を求めてきたところだ。しかし、未だに改善されていない状況があらためて明らかとなった。
在来線の130q/h運転は危険だ!
その他に、総武快速線・錦糸町〜新小岩間では、100q/h制限の曲線部分で、列車の走行音が激しく変わるとの報告がされている。これは、レール踏面が激しく傷ついていることをうかがわせるものだ。また、NEXが乗り入れる空港線では、根古屋信号所に120q/hで進入した場合の激しい揺れや、レール踏面のキズが報告されている。また、佐倉駅構内については、上下線とも線路状態が悪く、100q/hでの走行は無理だとの報告も出されている。
さらに、線路内の噴泥では、
成田線 13箇所
内房線 2箇所
が報告されている。成田線は、酒々井〜成田間で10箇所も確認され、内房線は青堀〜大貫間に集中している状況だ。
線路関係では、前回千葉支社に申し入れた箇所と同一の箇所が11箇所もあることが明らかになった。これは、千葉支社が未だに問題箇所を放置しているということであり、重大問題だ。
乗客からも木が列車に当たるとの指摘
信号関係では、幕張車両センター内の入換標識や入換信号機が見づらかったり、外房線・土気〜誉田間では減速信号が進行信号に見間違う状況があるなど、深刻な事態も報告されている。
また、特急列車の停止目標では、枠が黒くて夜間運転する場合には判別できないとの報告がされている。この問題は、257系車両の導入以降、停止目標が乱立されたことにも原因があり、停止目標の統一は運転士の負担を軽減する上でも重要な問題となっている。
さらに、沿線の除草対策についても、内房線、外房線を中心に報告されている。とくに、外房線・誉田〜土気間では、伸びた木の枝が列車にあたるとの報告がされている。この問題については、外房線を利用する乗客からも、「わかしお2号を利用しているが、土気〜誉田間で車両に木が接触する。危険ではないか」との指摘が組合に寄せられている。車両接触限界が定められている以上、列車に触れるものがあってはならないはずだ。
また、踏切関係では、内房線・清川線踏切が第4種踏切のため直前横断が多発し、しかも草が伸びたら人が見えない状況であり、踏切事故の危険性を指摘する報告がされている。
この他にも、発車時のATS・P動作の解消や運転時分と信号現示の関係の改善、ホーム有効長の不足等が報告されている。
今回の「線路状態調査」では、未だに列車の動揺が全線区で確認されるなど、まだまだ改善の余地が残されていることがあらためてはっきりした。
千葉支社は、早急に調査し、改善を行え。
動労千葉を支援する会総会
日 時 7月29日 (土) 13時から
場 所 千葉市・DC会館 大会議室
内 容 (1)動労千葉からの状況報告
(2)当面する取り組みについて
(3)懇親会
※各支部からふるって参加しよう!
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