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13日、幕張車両センター第1波ストへ!
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幕張に投入が計画されている211系車両
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職場と安全を守るために闘いにたちあがろう。幕張車両センター縮小、錦糸町派出廃止を許すな。
JR東日本は、車両検査業務、構内運転業務を外注化し、車両メンテナンス近代化第V期計画で、検修区や工場の大規模な統廃合を強行し、新保全体系という名で検修業務の大合理化を行なってきた。全てメンテナンスコストの削減が目的だ。犠牲にされるのは安全だ。
JR東日本は、車両検修作業を、本体では基本的に行なわない体制をつくろうとしている。日常的な検査業務は外注会社、故障が発生した場合は車両製造メーカーを呼べばいい。JR本体がやるのは、それを形式的に受けとるという姿である。
だから技術力の養成などカネのかかることは必要ないという構えだ。だから、217系車両の検査業務など鎌倉に移してしまえということになる。
幕張には今後、113系の置き換えとして、211系車両の投入が計画されているが、会社の要員査定は、現状からすればわずかばかりと予想される。人減らしのあまり、検査した箇所を別な者が「後検」する体制もなくされているのだ。「責任施工」などという名前で呼ばれているが、鉄道ならずとも、ミスを発見するために「後検」をするのは基本中の基本のはずだ。しかも、「絶対壊れない」と豪語した新系列車両は故障が頻発している。こんなことで安全が保てるはずはない。
さらに、車両の検査周期は大幅に延伸されてきた。4年毎に行なわれていた全般検査(車体保全)は10〜18年毎に、要部検査(指定保全・装置保全は2年だったのが最大9年に、台車検査は全廃、2ヵ月毎の交番検査(機能保全:月検査・年検査)は、3ヵ月ないし1年に、仕業検査は48時間毎が6〜10日という状態だ。
われわれは誇りをもって検修作業に従事してきた。だが会社がやったのは、ここまで検査周期を延伸し、配置要員を極限まで減らし、外注化し、基地を潰し、検査業務などどうでもいいといわんばかりの対応だった。
こんな状態のなかで、安全を守るためにわれわれにできることは、納得がいくまで徹底的に検査・修繕し、危険と思われる車両は走らせないこと以外にない。
闘わなければ、安全を守るために必要な要員を確保することはできない。13日、幕張第1波ストライキにたちあがろう。
錦糸町派出廃止問題も同じだ。この間、習志野電車区廃止提案時などに当局自身が「派出体制を強化する」と言ってきたのは一体何だったのか。その場をのりきるためだけの偽りだったのか。これを許したら派出体制はさらに縮小される。果たして、錦糸町派出を廃止して、総武快速・緩行線、そして東京駅・総武地下ホームや京葉地下ホームまでの検査体制を維持できるというのだろうか。錦糸町は電留線も持っているのだ。運転保安という観点が抜け落ちているとしか言いようがない。
一旦列車が乱れだしたら、列車整理すらまともに出来ない指令体制、規程を無視した指示の横行を見たとき、錦糸町派出廃止で乗務員への負担がさらに増えたらどうなるのか恐ろしさを実感する。
10日からの安全運転闘争と固く連帯して、3月13日、当該の幕張支部が検修部門から、06春闘第一波ストライキに起ちあがる!出勤時から正午までの半日ストライキだ。幕張車両センター縮小、錦糸町派出廃止には、幕張車両センターの99%の労働者が反対している。当然のことだ。職場を奪われ、安全を解体される攻撃に賛成する者などいない。
他労組の組合員に訴える。ともにストライキで闘おう。反対の声をあげよう。代務で業務につくことはスト破りだ。自ら権利と安全を売り渡す行為だ。断じて許されない。営利優先−コスト削減と組合潰しで突き進んできたJRの経営姿勢が、尼崎事故で107名の生命を奪い、羽越線で5名の生命を奪い、伯備線で3名の生命を奪い、この19年の間に、触車事故などで305名の労働者を労災死においやってきた。こんなことを繰り返させてはならない。ともに闘おう。