home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

幕張車両C業務移管−錦糸町派出廃止
117名の車掌業務、駅業務外注化!
ニューフロンティア2008激化する大合理化攻撃許すな

グリーンアテンダント導入を中止しろ!

 1月19日付の「読売新聞」関西版に次のような記事が掲載されている。

 JR西日本が年内に実施の予定だった特急の車掌に契約社員を採用する計画が、福知山線脱線事故などで車掌の対応が問題視された影響で、先送りされたことがわかった。……計画は人件費削減などが目的で、契約社員は複数の車掌が乗務する特急に1人乗車し、車内改札や清算など、乗客サービスを担当。ドアの開閉や安全確認、運転指令との連絡などは正社員の車掌が行なう。非常時には契約社員も安全業務を担うことになるが、教育を施す計画はなかった。(1月19日付の「読売新聞」関西版)

 しかし、JR東日本は、今大規模な車掌業務の外注化攻撃を強行しようとしている。外注化の対象となっているのはグリーン車担当の車掌業務で、その規模は千葉支社だけでも、この3月ダイ改時に、▲117名の要員削減を強行しようという大合理化攻撃である。委託先は「鞄本レストラン」で、要するに性格は「保安要員」としての車掌では全くなくなるということだ。丸投げ外注化で人件費を大幅に削減し、さらに飲食物の販売でも儲けるという魂胆だ。
 羽越線事故という現実を前にしながら、尼崎事故や非常時の対応、安全という問題を一体何と考えているのか。車掌外注化−グリーンアテンダント導入を直ちに中止しろ!

駅外注化をやめろ!

 羽越線事故は、徹底したコスト削減によって駅の無人化・外注化がすすめられ、現場の状況を把握する者がほとんど居なくなっていることを背景として起きた大惨事だ。
 だが、JR東日本は、羽越線事故の2週間前、さらに大規模な駅業務の外注化提案を行なっていたのだ。その内容は、

▼「比較的小規模な駅」(2〜3徹体制の駅)は、一括して委託(丸投げ)
▼「中規模以上の駅」は、管理・運転取扱業務を除く業務全般に契約社員を導入する

―というものだ。これが強行されたら、駅にはほとんど社員など居なくなる。こんな状態のなかで、異常時に安全が保たれるはずもない。羽越線事故にふまえ、直ちに駅業務のさらなる大合理化−外注化計画を中止しろ!

幕電業務移管−錦糸町派出廃止を許すな

 さらにJR東日本は、車両基地の大規模な再編攻撃を背景として、幕張車両センターの217系検修業務の業務移管を強行しようとしている。さらには、3・18ダイ改に合わせて錦糸町検査派出の廃止を強行しようとしている。これにより、12名の要員を削減するというのだ。
 これも、運転保安や異常時の対応を根底から脅かすものだ。217系車両は、千葉支社管内を走る車両の中では最も主要な車種のひとつである。その車両を、千葉の検修担当者は基本的に一切タッチしなくなるのである。時が経てば、これまで携わってきた検修業務の経験や蓄積は失われる。いったい、車両故障時等の対応をどうする気なのか。これで安全が保たれるのか。
 錦糸町派出の廃止も同じだ。会社は、この間進められた検修本区の合理化・要員削減にあたって、「派出体制を強化することで対応する」と言ってきた。しかしその舌の根も乾かないうちに、今度は錦糸町派出を廃止するというのだ。こんなやり方は絶対許せない。217系業務の移管、錦糸町派出廃止、検修・構内業務の外注化計画を直ちに中止し、安全を最優先する業務体制を確立しろ!

これまでのレベルをこえる大合理化攻撃

 18日、JR東日本は、羽越線の運転再開にあたって、当面全線区で「風速20m/sで速度規制、25m/sで運転中止」という基準を適用することを明らかにした。これは当然の措置である。
 だが、その一方で、ニューフロンティア2008計画に基づいく大合理化攻撃をこれまでのレベルをこえてエスカレートさせているのだ。これこそが「安全崩壊」の根本にあるものだ。団塊の世代の大量退職という問題をも背景として、このままでは間違いなく安全が崩壊する!運転保安の確立を求めて全力で闘おう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る