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No.

安全運転行動を処罰するな!
卑劣な監視、どう喝をやめろ

安全運転は処分?!JR東日本当局は安全運転行動を「違法争議」だと主張。動労千葉組合員が運転する列車運転席に当局を乗り込ませ処分のための監視行為をさせている。その現場を押さえた証拠写真 (【写真】左2名が当局、右端は動労千葉運転士 6/4総武快速線)

監視と恫喝!

 組合員は今、「処分」の脅かしと管理者による監視のなかで乗務し、安全運転行動を行っている。乗務前の点呼時に「あなたの組合がやっていることは違法行為だ。厳正に対処する」というどう喝を受けて乗務し、乗務中には二人の管理者が運転台に乗り込んで監視・現認が行われている。
 一人は運転士のすぐ脇にべったりと張りついてスピードメーターをずっと覗きこみ、「○○キロ」などと言って記録するのである。
 うしろには多くの乗客が乗っているなかで、運転士に激しい精神的プレッシャー、処分のどう喝がかけられている。何という非常識!。こんなことが許されていいはずはない。
 さらに乗務終了の点呼時には、すでにその報告が現場の当直に届いており、「なぜ90qで運転したのか」と問いつめられるのだ。これが5月25日以降、延々と続けられている。

何という愚劣!

 この卑劣な監視・どう喝のために千葉支社のみならず、東京支社や本社からも管理者が連日動員されている。すでにその人数は数千人にのぼっているであろう。
 一体何のためにこんな愚劣な行為を続けるのか!乗客と乗員の生命を守ろうという努力をなぜ監視・処罰しなければならないのか。ぼう大な管理者を動員してこんなことをする前に、安全確保のために為すべきことが山ほどあるはずだ。
 尼崎事故にふまえた安全対策は無為無策。その一方で労働組合の安全を守るための活動を監視するためには無数の管理者が総動員される。これがJR東日本という会社の偽らざる姿なのだ。これが職場の現実なのだ。何という愚劣。JR東日本よ、目を覚ませ!

国交省からは、速度超過を防止するための装置の必要なカーブへの対策、運転士にとってダイヤが適正かどうかの総点検など各鉄道事業者に様々な指示がされている

現場は何ひとつ知らされてない

 なぜ尼崎事故を自らにつきつけられた重い課題として考えないのか。奪われた107人の生命の重さを何と思うのか、安全や乗客、乗員の生命という問題を一体どう考えているのか。なぜ「JR東日本は安全性に問題ない」と言い張るのか。
 すでに国交省からは、各鉄道事業者に様々な指示がされている。例えば速度超過を防止するための装置の必要なカーブへの対策、運転士にとってダイヤが適正かどうかの総点検等である。
 だが、国からこのような指示がされていることすら現場の運転士などには全く知らされていない。言うまでもなく、ダイヤもカーブも条件は千差万別だ。第一線でハンドルを握る運転士の声を謙虚に汲み上げることなしに問題を把握することなどできるはずもない。本当の安全対策などできはしない。これがJR東日本の姿勢である。
 それどころか、脱線の危険性のあるカーブは、全国の鉄道事業者のなかでJR東日本が最も多いのだ。1259箇所。しかもレール破断が相次いでいる。だがJR東日本は「JR西日本の車両とは重さや重心位置が違う」などという理由で、現時点では具体的に公表することも拒んでいる。
 安全運転行動への処分策動を許すな!JR東日本は、卑劣な監視、どう喝を直ちに中止しろ!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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