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尼崎事故を繰り返すな!
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国鉄時代には絶対になかった! 尼崎事故は国鉄分割・民営化によって引き起こされた 東日本の現場においてもレールの破断、枕木がずれるなどの国鉄時代では考えられない事態が続発している |
4月25日に起こったJR西日本の尼崎事故は、分割・民営化が引き起こしたものであり、必然の帰結である。しかもこの事故は、JR西日本だけの問題ではない。
分割・民営化は、20万人におよぶ国鉄労働者の首切りと労働組合の解体、労働者の団結を破壊することを目的に強行された。そして、利潤追求と組合つぶしを一切に優先する労務政策が行われてきた。そのために大規模な要員削減、業務の外注化が進められ、ニューフロンティア21の4年間で1万人の要員削減が行われた。その中心は、設備部門の大合理化、外注化である。
その結果、東日本の現場においてもレールの破断、枕木がずれるなどの国鉄時代では考えられない事態が続発している。しかも車両は経費の節減とスピードアップのために軽量化が進み、乗務員と乗客の生命は軽視されてきたのだ。
また、今回の事故は労働組合がその本来の役割を投げ捨て、御用組合となったときに労働者はどういう状況に置かれるかをはっきりと示している。分割・民営化に賛成し、資本の手先となった労働組合に殺されたのだ。
闘いなくして安全なし! 動労千葉前史 1978年2月 助役機関士線見阻止闘争 |
動労千葉は、こうしたJRの現状に警鐘をならし、分割・民営化反対、JR体制打倒をかかげて闘い抜いてきた。 そして、昨04年の春闘を反合・運転保安春闘として闘い抜き、今年の05春闘においても運転保安の確立を求めて闘いに起ちあがった。
安全運転闘争と72時間ストライキは、レール破断に見られるJRの安全の危機、運転保安の危機を社会問題化した。そしてわれわれの安全運転闘争、ストライキに対する支持はこれまでにないものとなった。
闘いなくして安全なし―資本の利潤追求、合理化・効率化と安全は絶対に相容れない問題である。鉄道における安全は労働組合の闘いによってしか守ることはできない。「事故」は結局、労働者が団結を守り抜き、階級的立場を守り抜くことによってしか防ぐことはできないことを今一度はっきりさせなければならない。
分割・民営化攻撃と唯一真正面から闘い、そして何よりも反合理化・運転保安闘争を闘い抜いてきた動労千葉の路線の正しさがはっきりと証明された。
尼崎事故を二度とくり返さないためにも運転保安闘争の強化ー再構築をかちとろう。
1984年4月6日 平野運転士が細代踏切事故で死亡 平野君虐殺弾劾!4・6総決起集会 無理な合理化が多くの運転士や乗客の生命を奪ってきた |
尼崎事故弾劾、反合・運転保安確立―JR体制打倒に向けた闘いへ組織の総力をあげてたちあがろう。
JR西日本は、事故の責任を全て運転士の「技量不足」に転嫁して、会社の責任を回避しようとしている。今回の事故は、スピードアップと超過密ダイヤによるものであり、それを維持するために乗務員に対する「1秒」の遅れも許さない会社の体質そのものがひきおこしたものである。また、会社への「ボウリング」や「宴会」の批判に対しては、労働者への締め付けを強化し、さらなる労務管理を行おうとしている。
また、「オーバーラン」に対する「日勤教育」も教育とは名ばかりの運転士への「責任追求」であり、会社へさらなる忠誠を誓わせるものだ。西日本までいかなくても東日本の労働者も似たような状況に置かれている。国鉄時代よりもはるかにきつい労働を強制され、一旦事故があれば乗務をおろされる。こうした状況では事故を起こさない方が無理なのだ。
尼崎事故は国鉄分割・民営化によって引き起こされたものだ。JR東日本の利潤追求と組合つぶしをやめさせよう。
鉄道の安全と運転保安の確立をかちとるため、自らの生命と乗客の安全を守るためにも尼崎事故を徹底的に弾劾し、運転保安闘争の強化―再構築をかちとろう。5月24日の総決起集会を期して新たな闘いに起ちあがろう。
5・24尼崎事故糾弾!動労千葉総決起集会
▼日時: 5月24日(火)午後6時 ▼場所: 千葉市文化センター ▼主催: 国鉄千葉動力車労働組合 |