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ダイ改・輸送混乱問題交渉報告下
輸送混乱の収拾ができない千葉支社の責任は重大だ
「爆弾低気圧」による大幅な輸送混乱―午前中には運転再開したにもかかわらず、夜半まで混乱が拡大
列車運行能力は崩壊的危機に直面している―運転保安確立へ

(6013号からつづく)
 昨年12月5日に発生した「爆弾低気圧」により千葉支社管内においても大幅な輸送混乱が発生した。しかし、今回の輸送混乱については、5日の午前中には風に伴う規制は解除され、列車の運行も再開されている。しかし、運行再開後から輸送混乱が拡大するという、到底考えられない状況が次々に発生しているが、こうした事態は天候による輸送混乱ではなく、「人災だ」との声は現場であふれかえっていることは周知のとおりだ。
 こうした事態に当日の列車運行状況及び、千葉支社との団交の経過は、以下のとおりである。

9時までには全線で列車の運転を再開

 団交の冒頭、組合側から12月5日の「爆弾低気圧」時の列車運行状況について解明を求めたところ、下記の表のとおり各線区の運転中止及び運転規制の区間、時間について明らかにしてきた。
 これによれば、運転中止及び規制が解除されて運転が再開されたのは9時前である。しかし、この日の輸送混乱は、運転再開後15時間以上も経った夜半まで延々と続いているのだ。結局、運転再開後の列車整理が全くできていなかったということだ。一例を上げれば次のとおりだ。
・6時頃に運転中止になった列車が、そのまま10時間も忘れられていた。
・15時の段階で東京駅には1時間以上快速列車が1本も入ってこなかった。
・4時間以上遅れていた列車について、何らの対策もなくそのままの列番で運転を再開させた。
 また、指令が完全に列車運行に関して混乱していたことも明らかで、次のような事態が発生している。
・千葉駅に到着後、通常は分割作業が行われるが、輸送混乱のため到着後の指示を指令に仰いだところ「分からない」との返事があったというのだ。
 また、総武本線と成田線が併走する区間で防護無線が発報されたため呼び出したが指令が出なかったり、総武指令は防護無線の事実すら把握していなかった事実まであるという始末だ。
 こうした事態について千葉支社は次のような回答を行ってきた。
組合 今回の大幅な輸送混乱は、再開後に拡大するなど明らかに「人災」だ。支社・指令も含めて列車運行を真剣に考えているのか。
会社 トタンの飛来により快速が止まり、列車が出区した後だった。東京も含めて混乱し、ATOSについて東京指令での入力が遅れたため、混乱が拡大した。とくに、千葉駅が満線状況となったため、房総方面の列車まで影響が拡大した。
組合 輸送混乱はこれまでも発生し、その度に千葉駅が満線になることはしばしばあった。こうした経験を全く生かしていないではないか。状況は違うにしても千葉駅がネックになることは分かっているのであれば、そのために列車を切るなど対策はできるはずだ。それができないということ自体、列車運行能力が崩壊しているということではないのか。
会社 今回の事態については、会社としても重く受けとめている。この間、各区や駅から色々な意見を聞いている。
組合 指令についても、その場で判断できる指令がいないということが最大の問題になっている。
会社 今後も、東京指令を経験させるなど、的確な判断ができるように教育していきたい。
 千葉支社は10月ダイ改の問題点を早急に解決しろ!大幅な輸送混乱は「人災」だ!労務政策優先をやめ、列車運行に徹しろ!

「 爆弾低気圧」 時の運転状況

●内房線    上総湊〜金谷間     5:08 〜 8:30 運転中止
●総武本線   飯岡〜倉橋間      6:16 〜 8:18 運転中止
  同       成東〜倉橋間      7:19 〜 8:21 運転中止
●京葉線     全線           3:57 〜 8:00 運転中止
                        ※8:30運転再開
●武蔵野線   西船橋駅構内      6:13 〜 7:18 運転中止
●総武線    平井〜新小岩間     6:24 〜 6:55 運転規制
  同       稲毛〜千葉間      6:34 〜 7:27 運転規制
●鹿島線     延方〜鹿島神宮    3:45 〜 8:31 運転規制
●快速線     トタン飛来        6:02 〜 7:35 運転中止

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