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いすみ鉄道の
大幅な列車削減を許すな

 いすみ鉄道は、この間乗降客が減少していることや、車両や施設が老朽化して経費が増加することなどを理由にして、今年4月以降、列車の大幅な削減を含めた徹底的なコスト削減を計画している。

平日で4分の1、休日では半分削減

 いすみ鉄道が昨年7月の段階で発表した「いすみ鉄道の経営改善策」においては、「経営改善計画見直しの指針」として、@計画を04年度〜08年度の5年間とする、A毎年見込まれる経常損失額の縮減を図りいすみ鉄道の運行を維持する、B車両は更新ではなく活性化工事で対応する、C効率的な運行ダイヤとする、D徹底した収益増加策と経費節減を図る、としている。
 この中で、とくに列車の運行ダイヤについては、「通勤、通学時間帯を中心とする」として、現行ダイヤで大原〜上総中野間を16往復しているのに比べると、平日ダイヤで4分の1の12往復、休日ではなんと半分の8往復しか列車を走らせないという内容だ。
 下記のダイヤを見れば一目瞭然だが、これまでほぼ1時間に1本だった列車間隔も日中帯では2時間に1本、休日にいたっては3時間も待たなければ列車に乗ることができないという無茶苦茶なダイヤだ。
 そして、これにともなって乗務行路も現行の7行路(日勤6行路、泊1行路)で交番を作成しているものを、6行路に削減しようとしている。
 このような大幅な列車削減は、状況客の減少にさらに拍車をかけるだけで、さらに状況を悪化させ、何らの解決にもならないことは明らかだ。
 しかも、交番数の削減は要員削減という労働条件に直結する重大な問題であり、絶対に看過することはできない重大な問題だ。

車両も本線上で機関停止する状況

 さらに車両に関しては、更新せずに「リニューアル工事」により長期間使用するとし、車両台数についても現行7両を削減し、車両検査等の経費を削減するとしている。
 現在の車両は、88年にいすみ鉄道が発足する時点で新造された車両で、今年で17年目を迎えようとしている。このため、車両の故障もこの間頻繁に発生し、昨年だけでも救援列車の出動が1回、本線上で機関停止し、運転士が処置して何とか運転を再開したことが数回発生している状況だ。こうした状況にもかかわらず車両の更新もせず、車両を削減するなどということは、運転保安上も極めて危険だといわなければならならない。
 さらに、合併問題も絡んで、「あと数年で廃止」などという噂すら公然と飛び交っている状況の中で、いすみ鉄道の将来展望が全く明らかになっていないことも極めて深刻な問題だ。
 動労千葉はこの間、いすみ支部と検討を行い、いすみ鉄道に対して将来展望の明確化及び列車削減や要員削減の撤回も含めて要求することを確認した。
 いすみ鉄道の大幅な列車削減許すな!交番数=要員削減撤回!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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