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全組合員の力を結集してストを貫徹

運休本数591本!
延べ540名の組合員が決起

全国に!世界に! 大きな波紋広げる! 03春闘ストライキ

(2003春闘行動の写真速報をホームページで掲載しました。速報目次からご覧ください)

3・27〜30ストご苦労様でした。この闘いを一糸乱れず敢然と闘いぬいた組合員・家族の奮闘の心から敬意を表します。
 全組合員の力を結集して闘いぬかれた渾身のストライキは、JR東日本、貨物のベアゼロ回答に対する唯一の闘いとして、また、すべての労働者に賃下げと首切りを強制し、労働者を虫けらのように犠牲にしようとする政府・財界の資本攻勢にさらされている全国の労働者への呼びかけとして画期的な意味をもつ闘いとなった。
 さらにこの闘いは、全世界で燃え上がるイラク戦争反対闘争への国際連帯をかけた闘いでもあった。

今声をあげないでいつあげるのか

 この国会で審議されようとしている労働法制や社会保障制度の改悪攻撃を含め、日本の労働者をとりまく諸条件は、大きな転換点を迎えている。この状況に労働組合が沈黙したら、事態は政府・財界の思うままに進むことは明らかだ。JRでもついに定期昇給にまで手がつき、賃下げが強行されようとしている。今声をあげないでいつあげるのか、今闘わないでいつ闘うのか───われわれは、こうした思いをもって03春闘ストに起ちあがった。
 JR総連・革マルは、松崎一派と嶋田一派の抗争を繰り広げ、内部分裂する状況のなかで、われわれのストライキに指一本触れることもできなかった。03春闘ストは、JRの革マル結託体制が崩壊し始める状況に、さらに大きなくさびを打ち込む闘いとなった。
 多くの労働組合が、資本の手先となって、もはや労働組合と呼ぶこともできないような屈服を深める状況のなかで、03春闘ストに示された動労千葉の不抜の団結力は、JRと革マル結託体制に大きなダメージを与えている。
 ストに決起した組合員は延べ540名。運休本数591本。われわれの闘いは、全国に大きな波紋を広げている。

厳しいが、重要な時がまさに今!

 3月29日に、米国A・N・S・W・E・Rを代表して来日したリン・ニーリーさんは、そのあいさつのなかで、次のように訴えた(ANSWERは全米で数百万人の反戦デモを組織している中心団体)。

 帝国主義に対する闘いは複雑です。しかし単純でもあります。それはカップ一杯のお茶を沸かすために台所に行くようなもとです。
 あなたはストーブをオンにする。あなたは水をポットに入れ、待つ。水が沸騰するのを待つ。長い間、何も起こらないようにみえます。そして突然沸騰する。
 人間の社会も同じです。あなたが社会変革のために働いて、活動をして、しかし何も起こるようにみえない長い期間があります。それから突然、水が沸騰し始め、多くのことが起こりはじめます。このように厳しいが重要な時がまさに今です。

 03春闘ストも、まさにここに提起されているような「厳しいがまさに重要な時点」での闘いであった。国鉄の分割・民営化攻撃以降、一旦は崖っぷちに追いつめられた日本の労働運動は、今大きな転換点の前夜にある。
 怒りの声は充満し、水は沸騰しようとしている。この時に闘いの火を燃やしつづけることが何よりも求められている。   

「みなさんの行動は、全世界の労働者への激励」

 アメリカの「タフト・ハートレイ・抑圧・民営化反対キャンペーン、レイバーネットのスティーブ・ゼルツァーさんからも次のような 熱烈な連帯のメッセージが寄せられた(抜粋)。 スティーブ・ゼルツァーさんは、この間大争議を闘いぬいた西海岸の港湾・倉庫労働者の支援共闘会議の代表でもある。

 戦争に反対し組合破壊と闘うみなさんの72時間ストライキに連帯し、共に闘うことを表明します。みなさんの行動は、アメリカの労働者のみならず、全世界の労働者にとって、世界の戦争屋や本当の「テロリスト」との闘いで、自分たちは決して孤立していないという激励を与えるものになるでしょう。………サンフランシスコでは先週2000人を越す人々が逮捕されました。数10万人の人々がこの凶行を止めさせるために、来る週も来る週もデモ行進をしています。………ブッシュ政権は連邦政府の公的業務の全てを民営化しようとしています。この対象になる労働者は85万人にも達します。カリフォルニア州だけでも10万人の教育労働者がレイオフの通知を受けており、数百万の労働者の仕事が危機に貧しています。
 みなさんの闘いに勝利を!
 全世界の労働者の団結万歳!
 私たちには鉄鎖以外に失うものはない!

 「レイバーネット」という、国際的な労働者の闘いのネットワークのアメリカ版では、「動労千葉が戦争に抗議し、600本の列車を止める!」がトップ記事になっている。
 労働者が世界中で、数千万人の規模で起ちあっている。われわれの闘いは決して孤立してはいない。

1047名闘争勝利に向けた一歩

 さらに、1047名の不当解雇撤回、国鉄闘争に勝利する支援共闘会議、二瓶議長からも「人らしく生きられる権利が与えられているにも係わらず、人らしく生きられる社会や当たり前に生活することをも覆される。小泉政権が唱える構造改革と対峙し闘うしかありません。………戦争反対! リストラ・首切り反対! 春闘勝利! を共に闘う決意を申し上げます」とのメッセージが寄せられた。
 われわれは、国労の仲間たちに加えられた不当逮捕−大弾圧をはね返し、1047名闘争の勝利−JRにおける労働運動の再生への展望をこじ開けるためにも、03春闘にストライキで起ちあがった。
 一方には、自らの組合員を警察権力に売り渡すに至った、国労本部の惨たんたる転落・危機的現状があるのも事実だ。だが、再生への一歩は確実に開かれようとしている。

確信をもって新たな闘いに!

 この闘いは、新たなる闘いの始まりでもある。われわれは4月1日から、改めて恒常的スト体制を再確立し、さらに前進する。
 当面、何よりも勝浦市議選−水野候補必勝に向けた全組合員の総決起体制を直ちに確立しなければならない。
 また今春闘での大きな闘いの柱であった習志野電車区廃止−基地統廃合攻撃との闘いも差し迫った課題となっている。運転保安確立に向けた課題もそうだ。
 そして何よりも、イラク侵略戦争は、奢りたかぶったブッシュの戦争計画が行きづまる状況のなかでより一層残虐さを増し、まさに大虐殺が凶行されている。
 渾身の力を込めてたちあがった03春闘の大きな地平に確信をもち、新たな闘いに起ちあがろう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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