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怒りも新たに3/27−30ストへ

貨物定期昇給見直し=賃下げ許すな

定昇に手をつけた場合は貨物も本線運転士にストを拡大

定 期 昇 給 カ ッ ト 公 言 

 春闘の新賃金交渉が山場を迎えている。
 貨物会社は、第一回交渉において「今新賃金交渉は定期昇給を含めた議論をさせてもらう」と公言している。「定期昇給は就業規則でも『4号俸以内』となっている。定昇4号俸を見なおす場合には別途提案する」というのだ。定期昇給4号俸を圧縮ないし廃止したいということを冒頭から主張してきたのである。
 貨物では、すでに3年連続で「ベースアップゼロ」が強制されつづけている。JR総連日貨労は、何ひとつ抵抗もせずにこれを容認し、昨年などは「ベースアップは要求しない。ゼロでいい」とあらかじめ組合の側から申し出たのだ。
 賃金は労資の力関係で決まるものだ。こんなことを繰り返せば、会社が定期昇給に手をつけてくるのは当然のことだ。もう黙ってはいられない!定期昇給カット−賃下げを断じて許すな!

定 昇 圧 縮 は 賃 下 げ だ 

 定期昇給4号俸の圧縮・廃止とは賃下げだ。今の賃金が一生上がらなくなるということだ。03春闘を前に、日本経団連が宣言したように「日本の労働者の賃金を発展途上国並みに引き下げる」という攻撃がJRでも始まろうとしているということだ。
 定期昇給の圧縮・廃止とは、30歳の者が31歳になっても、今31歳の者が受け取っている金額にならないということである。会社が払う人件費の総額は大幅に減るということだ。まさに賃下げなのである。しかも貨物会社は、昨年12月から、「諸手当の切り下げ」というかたちをとって、毎月の賃金を約1万5千円も切り下げたばかりである。夏季・年末手当を超低額(年間3ヵ月)に切り下げ、手当を切り下げ、今度は定期昇給で基本給を切り下げ、さらに賃金制度そのものを「白紙的に見直す」と称して、貨物会社は今その準備をしている。まさにあらゆる手段を使って何が何でも賃下げをする、というのである。

ペ テ ン を 許 す な ! 

 これまでは、「赤字」が賃下げの口実にされてきた。しかし、昨年3月の決算は黒字であり、今年の決算でも20億円の経常黒字が予定されている。史上空前の利益をあげているトヨタのベアゼロを見ればはっきりしているが、赤字だろうが黒字だろうが、とにかく賃下げするという結論だけが先にあるということだ。
 貨物会社も、以前「黒字になったら上天丼をふるまうから今は我慢してくれ」などと言っていたが、始めからそんな気などさらさらないのだ。黒字になったらなったで、「黒字とはいえ経営基盤が弱い」」とか、「厳しい経済情勢のなかで トラックとの厳しいダンピング競争になっているから」とか、「国土交通省から厳しく監視されているから」とかという理屈を、永遠にもち出すだけのことである。これが資本というものの本質だ。われわれはこんなことを断じて許さない。
 われわれは、定期昇給に手をつけたら貨物でも本線運転士のストライキに踏みきる方針を決定した。われわれは断じて賃下げを許さない。

東 日 本 で も 同 じ ! 

 この現実は東日本でも同じだ。JR東日本はこの昨年の決算、今年3月の決算と2年連続で発足以来最高の利益を予定している。にもかかわらず昨年はベアゼロ回答を強行し、東労組はそれを容認したのだ。黙っていたら間違いなく定昇に手がつく。ベアゼロ回答を許すな!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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