home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

12月ダイ改千葉支社交渉A

運転保安確立! 労働条件の向上へ闘おう!

   (5586号よりつづく)

 各支部に関する団体交渉は11月19日〜21日に行われ、行路・交番に関する問題点及び諸設備等に関する問題の解決に向けて千葉支社を追究した。また、以下のとおり要求の実現がかちとられるなど、大きな成果をあげている。交渉の概要は以下のとおり。

京葉運輸区関係

 京葉運輸区の関係では、京葉線の白紙ダイ改が行われたにもかかわらず、労働条件としてははとんど緩和されていない状況で、とくに京葉電車区(基地)での睡眠時間の確保が全く改善されていないことから、とくに基地における睡眠時間の確保を要求してきた。また、拍動務20行路で退勤時間がはとんど10時以降で、9時台が1行路のみとなっていることから、明けの勤務終了時間の改善を求めた。また、災害時等に武蔵野線での折り返しを行うとしているが、入換等も含めて不安がある場合は、区に申告して対応すること、又今後も教育を行うことを確認した。一方交番順の変更についてユニットの差し替えが行われるなどの改善をかちとってきた。

千葉運転区関係

 千葉運転区の関係では、まず詰所について、佐倉駅での折り返し時の待機場所としてこれまで適当な場所は指定されていなかったが、今後は佐倉駅ホームの駅長事務室を待機場所として指定するとの考え方が明らかにされた。また、荒川橋梁での動揺が激しいことから施設関係に調査結果を求めたが、定期検査での調査では揺れの範囲は規定値以内であるとの回答であったたことから、今後も調査等を行うように求めてきた。
 行路・交番の関係では、食事時間が朝食で19分程度しかない行路や、睡眠時間が4時間台という行路を指摘して追及してきた。とくに睡眠時間では「支社全体で5時間以下は18行路から12行路に減った」と回答してきたが、千葉運転区では1本も減っていない現実を突きつけ、運転士として最も重要な睡眠時間と食事時間の確保に全力を挙げるように求めてきた。

木更津支区関係

 木更津支区関係では、この間の懸案事項として下郡駅ホームの延長問題がある。4両編成の場合、2両のドアを閉じて残る2両のみで客扱いを行うというもので、一歩間違えば障害事故につながりかねない問題だ。この間でも車掌関係からもホーム延長を求める声が出始めていることから、早急に改善することを求めてきた。また、踏切の問題も切実で、4種踏切の格上げを求めている。昨年も千葉支社との団交の直後に気動車と軽自動車が衝突する事故が発生するなど、深刻な問題となっている。また、車両の関係では、老朽化した車両をなんとか運行しているが、故障等が続発している。支社は「本社に早急に新車を入れるように要求している。替える時は一斉替えることになる」と回答したが、時期については未定であるとの回答を行った。

 銚子運転区関係

 銚子運転区の関係では、食事時間確保のために組合要求として出していた12行路の動力看視の設定、27行路の乗り継ぎ時間の変更、その他行路の入れ替え等を行われるなどの改善を勝ち取っている。また、踏切の問題では、鎌数第1踏切が03年度中に廃止になることが明らかとなった。一方、成東駅の乗務員休養室に関しては、未だ新築する等の考えはないとしているが、老朽化も激しくできだけ速やかに対策を講じることを求めてきた。横芝駅の作業通路については歩行板、昇降台を設置する予定であること、成東駅の作業通路については整備する方向で照査し、予算を調整中であるとの回答を行ってきた。また、行路の関係では、芸行路について、明けの場面で8時間=日勤と同等の時間・距離を乗務する行路があるなど、運転保安上も絶対に認められない問題であることを指摘し、改善を求めてきた。

 習志野運輸区関係

 習志野運輸区の関係では、睡眠時間を確保するために25山行路のホーム出区の中止を求めているが、入換信号機との関係で2編成の重ね取りができないとの回答を行っているが、支社としてはホームでの留め置きは行いたくないとの意向を明らかにしてきた。浴室が狭くて数人しか入れないことから改善を求めてきた。一方、睡眠時間の確保をはかるために23行路と24行路の明け部分の差し替えが行われるなどの成果がかちとられている。

館山運転区関係

 館山運転区の関係では、とくに外周区の将来展望が重要になっていることについて支社としては、各線区の終端に基地が必要であるとの考え方を示したことから、以前の特急行路等の持ち替え等を行うように求めてきた。行路の関係では、渡り時間の確保のためにユニットの5行路と6行路を入換ることを求め、支社も3月期での変更もあり得るとの回答を行った。また、20行路の館山−鴨川−千葉のAB共回しでは3時間以上の乗務になることから、前回のダイ改から解消を求めているが、未だに解決されないことから、早急に解決を図るように追及してきた。

鴨川運輸区関係

 鴨川運輸区の関係では、設置された芸年当初と比べると拘束時間、労働時間、ハンドル率全てが増加し、現在でも拘束時間が平均9時間芸分となっている。これは、同じ外周の館山や銚子と比べれも30分以上も多くなっている事実を突きつけるとともに、労務政策で勝浦運転区を廃止して作られた鴨川運輸区の実態が、こうした現実となって表れていることなどを追及してきた。また、12時以前の出勤及び、12時以降の退勤が1行路ずつあることから、早急に改善すること、日勤・泊行路ともに乗務キロの軽減を図ること等の要求を行ってきた。

 12月ダイ改以降の問題点等については、今後乗務員分科会を中心にしながら実態調査が行われる予定。運転保安確立−労働条件確立へ闘いぬこう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る