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労働条件や合理化について一言も語らない小林

労働条件を語らずに

労働組合といえるのか


労働条件について一言も言及しない総括答弁
 東労組千葉地本大会で委員長になった小林の総括答弁では労働条件に関する発言が一言もない。一年間の運動方針を決定する労働組合の定期大会で労働条件の改善に向けた闘いの提起や合理化に反対する方針を提起することは労働組合にとって最も切実で重要な事ではないのか。だが、この小林の総括答弁で言われていることは組織問題と他労組と闘うことそして、動労千葉をつぶすと言っていることだけだ。
 今、JRにおいては第二の分割・民営化攻撃が吹き荒れ、東日本では「ニューフロンティア21」が今までのJRのあり方を一変させる攻撃として外注化、出向・転籍の攻撃が吹き荒れている。しかし、小林の総括答弁では「ニューフロンティア21」の一言も出てこない。つまり東労組は「ニューフロンティア21」に賛成であり、また、積極的に推進するということなのだ。これによって現場の労働者がどういう状況に置かれようとも東労組は全く責任も持たないということだ。

シニア制度を裏切り妥結
 この間、東労組は会社の合理化に対して率先して協力し、その推進役を担ってきた。この1〜2年でも2000年3月にシニア協定を裏切り妥結し、その後の設備関係の外注化、検修・構内の外注化を引き出した。このシニア協定の裏切り妥結によって、動労千葉の多くの先輩が鉄道業務から去らざるを得なかった。また、シニア協定を結んだその他の組合でも組合差別により60歳でやめさせられている。全て東労組の裏切りによってもたらされたものだ。
 検修・構内外注化とともに提案され、昨年の11月、12月に強行された設備関係の外注化にしてもそうだ。全国で3000名、千葉では300名が合理化され、2000人をこす労働者が関連会社に出向に出された。しかも帰る職場はなくなり、このまま行けば転籍さえも考えられている。

検修・構内業務の外注化を裏切り妥結
 そして検修・構内作業の外注化にしても、東労組は昨年3月の外注化提案をそっくりそのまま裏切り妥結した。検修・構内の作業のほとんどを外注化し、そこにシニア制度で再雇用した労働者を低賃金でこき使おうというものである。外注化される労働者に対しても、シニア制度で働かされる労働者に対しても東労組にとっては関係ないことなのだ。外注化の手先東労組を解体しよう。

02春闘におけるベアゼロ妥結
 02春闘においてJR東日本会社はベアゼロを提案し、東労組は即日妥結した。この間様々な合理化に協力し、会社の手先となってきた結論が今春闘でのベアゼロである。東日本は2002年度3月期決算でJR発足以来最高の利益を挙げている。東労組はそんなことは承知しながら即日妥結したのである。
 東労組は動労千葉の三ヵ月間決戦、4日間のストライキに対して「千葉労の無意味なスト」と悪罵をなげつけ、スト破りに東労組をあげて協力してきたのだ。動労千葉が労働条件の改善、外注化による出向・転籍に反対し闘い、何よりも大幅賃上げ獲得の闘いを闘っているときにそれに対して「無意味なスト」と言う東労組をもはや労働組合と呼ぶことは出来ない。
 一方ではこの春闘期間中に東京地本では臨時委員会を開き、「組織破壊攻撃を許した責任」をとり石川委員長が辞任している。春闘そっちのけで「組織破壊者追及」運動を行なっている。
 また、ベアゼロの言い訳では「ベアゼロに集約せざるを得なかったのは、JR連合による東の民主化策動とそれに乗じた輩の東の労資関係に対する攻撃が激化したからだ」とベアゼロ裏切りの責任をJR連合が悪いとすり替えているのだ。

第二の分割・民営化の先兵東労組を解体しよう!
 今春闘のベアゼロは今年だけの問題ではない。ベアゼロを容認すれば、定期昇給の見直し、賃下げまでいきつくことは目に見えている。貨物では来年から賃金制度そのものの見直しまで言われている。今春闘で日本の全ての企業で吹き荒れたベアゼロ、大失業の攻撃は戦後の日本の労資関係の基軸としてあった年功序列賃金、終身雇用制解体の攻撃であり、全ての労働者を不安定雇用に突き落とすものである。「ニューフロンティア21」はそのJR東日本版である。
 小林は、02春闘でのベアゼロ裏切り妥結についても、外注化についても何一つ答弁していない。沈黙することによってこれらをすべて認め、さらに第二の分割・民営化−「ニューフロンティア21」の先兵になることを宣言したものである。
 東労組の解体なしにJR労働者にとっての未来はない。
 自らの裏切りを組合員から隠蔽するために他労組を批判し、つぶすと公言する東労組千葉地本委員長小林を千葉からたたきだそう。 

 
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