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 東労組の組合事務所を作るための作業を業務だというのか 
目的を隠し、事務・検修の労働者に脱線復旧機材等の搬出を業務指示
一方、脱線復旧機材は配備場所も決まらないまま放置して業務に支障

こんなことが許せるか!


 7月2日、3日の両日、習志野電車区構内入口にある当電車区の倉庫から、突如として機材の搬入を行なうということが発生した。この倉庫には当電車区が管理する脱線復旧機材等が以前から保管されており、機材の使用目的等から考慮すれば当然とも言えるべき位置関係にある場所であった。

目的を隠したまま、搬出作業を業務指示!
 結局この機材搬出は倉庫を東労組の組合事務所として便宜供与するためのものであった。ところが、区当局は、当区に勤務する事務及び検修の労働者を使い、機材の搬出を強行したのである。この作業を行なうにあたり、当該労働者は、「どのような理由で作業を行なうのか」と質したにもかかわらず、区当局は、「今は言えない」、「支社から言われている」とこの目的を隠し、通常の業務を割いてまでも行なわせるという極めて不当な業務指示を行なったのである。
 しかしこの時点で脱線復旧機材をどこに常備するのかも決まっておらず、とりあえず大修作業場に放置させたのである。今も機材は、そのまま放置されており、どこに移動し、配備するのか検討が続いている状態にある。機材の中には旧いロッカー等廃棄すべきガラクタも大量にあり、当然にも大修作業には支障をきたす状態である。まして列車の脱線復旧業務には欠かせない物であり、異常時対応の観点からも重大な問題である。
 そして機材の搬出が終わるのを待っていたかの如く、業者による改装工事が始まったのである。

あまりにも異常−当該労働者の怒り!
 この時点で、この空き家にした倉庫の使用目的が東労組の新支部結成にともなう組合事務所として便宜供与することが発覚したのである。このような千葉支社のやり方は異常としか言いようのないものだ。言うまでもなく脱線復旧機材をきちんと配備しておくということは、電車区にとって生命線とも言うべき重要な業務だ。その配備の見通しすらたてないまま、ただひたすら東労組・革マルに組合事務所を便宜供与することを優先させたのである。そればかりではない。東労組の組合事務所を作るための作業に事務や検修の労働者を業務としてかりだしたことも、「(何のための作業かは)今は言えない」とウソをつき、目的も明らかにしないまま、「業務」を行なわせたことも、全てがあまりにも異常としか言いようがない。
 経過を見れば明らかなように、この計画は七月二日当日のはるか以前から千葉支社と東労組のなかで打ち合せが出来ていることは明白であり、その事実を隠して現場労働者を作業に駆り出したのだ。この事実を知った当該労働者からは、「何で俺たちが東労組の組合事務所新設のために作業させられたのだ」、「こんなことが正当な業務指示だと言えるのか」、「こんな状態では大修作業にも支障をきたすではないか」という怒りの声が噴出した。当該労働者が怒るのも当然である。
 そもそも千葉支社は、一連の行為が正当なものであるならば、その事実を隠してまで行なう必要はまったくなかったわけであり、裏を返せばこのことが不当な行為であることを暗に認めているようなものである。

革マル結託体制を打倒しよう!
 このことは東労組「革マル」がJR発足以来、JR当局との「蜜月」状態を死守し、会社の奴隷となって労働者の勝ち取ってきた権利を、そして魂をもことごとく売り渡し、その見返りに会社側から便宜をはかってもらうという構造が脈々と継続しているからにほかならない。この構造が十数年にわたり、JR東当局と癒着してきた東労組「革マル」の驕り体質を如実にものがたっていると断言する。
 一方、千葉支社は千葉支社で十数年にわたるこのような結託体制を続けた結果、まともな判断を下すこともできなくなっているのだ。
 そして東労組「革マル」は、一連の「事件」が発覚してから、わずか一ヵ月ほどたった八月十日には新支部結成の旗上げを行なったのである。
 われわれは、一連の千葉支社の愚行と、東労組「革マル」の蛮行を満腔の怒りを込めて弾劾する。革マル結託体制の打倒・一掃に向けて、より一層の団結を打ち固め、組織拡大を勝ちとろう!

 
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