年金制度の改悪とシニア制度について
−シニア全員集会を3日間開催−
動労千葉は、1月30日から2月1日までの3日間、シニア全員集会を開催した。1944年(昭和19年)度生まれから、46年(昭和21年)度生まれの全組合員を対象に午後と夕方の2回づつ開催し、殆どの組合員が参加した。
集会では年金法改悪−年金の基本的仕組みについて年金の段階的引き下げや在職老齢年金(60才以上も働いた場合の年金減額)の仕組みや問題点など、また年金制度改悪の今後の動向などについて説明し、その後この年金制度を徹底的に悪用してかけられたシニア制度の問題点を明らかにした。
シニア制度の問題点は
@ 雇用主の努力義務として法制化されている定年延長や雇用関係を一切否定し、
A 「再雇用」の条件が劣悪なこと、
B 採用試験―新規採用方式により自由に差別・選別できる制度としている卑劣さ、
C 協定を保守三部門の全面的な外注化と抱き合わせにし、大合理化を組合に呑ませ、強行する道具として使われていること、
D しかもその協定を締結しなければ「再雇用」の機会さえ与えないこと、
E さらに制度の提案当初から東労組と結託した組織破壊の道具として使われていること、
F 法で定められた労働条件緩和を一切否定していること、
G 総じて、このようなものを認めた場合、全ての労働者の雇用・権利にはかり知れない影響を与える制度であることから動労千葉はこのシニア制度に反対し闘ってきた。
社会保障制度が改悪され、高齢者の雇用と生活という問題が労働組合のきわめて重要な問題となったことをみすえ、しかもこの問題が全世代の労働者の問題であるということ、年代が若くなればなるほど支給開始は遅くなり、年金制度は悪くなることをみすえて闘おう。
シニア制度−検修・構内外注化−転籍攻撃をこの02春闘三ヵ月間決戦への総決起で打ち破ろう。 |