JR東日本が検査体系の大改悪
「新保全体系」を提案 11月27日、JR東日本は「新保全体制」と称する車両検査体制の大改悪を提案した。209系などの新系列車両について省令の改正により事業者がその検査の適正化を証明できたものについては、別の検査周期や内容を定めることが可能となるとして行なおうとするものである。
対象形式は
(1)新系列電車及び平成14年4月1日以降の新たな形式の電車
(2)(1)以外で、VVVF制御装置を搭載するなど、新系列電車と同等の省メンテナンス化がはかられている電車、としている。
実施時期としては、省令改正後(平成14年4月1日以降を予定)順次実施していくとしている。具体的には下記の表の通りだが、一言で言うならばこれまでの仕業検査から交番検査、要部検査、全般検査の在り方を一変させている。
これまでの交検の周期90日以内では機能保全(月)と称して、機能の状態を見るにとどまり、交検に相対するものとしては機能保全(年)としてなんと一年間に一度行なうという言うのである。更には工場における要検、全検も大幅な省略と延伸を行い、全検に「値する」車体保全に至っては現行8年以内から何と10年から18年という途方もない周期となっている。
今年4月に仕業検査を72時間から6日間に延伸を強行したばかりであり、安全を一向に省みない「新保全体制」を断じて容認できない。保守三部門外注化、検修・構内外注化とともに絶対反対、阻止に向け闘おう。
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