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動物衝突に対する統一行動指針

ワンマン準備を今すぐ中止しろ!

動物との衝突に対する統一行動指針

<具体的要求>
(1)動物との衝突が多発していることから、抜本的対策を行うこと。とくに、上総湊〜竹岡〜浜金谷〜保田間での対策を早急に行うこと。
(2)動物との衝突対策が行われるまでの間、上総湊〜竹岡〜浜金谷〜保田間について徐行を行うこと。
(3)動物との衝突が多発していることに踏まえ、ワンマン運転導入に向けた準備作業を直ちに中止すること。
(4)人獣共通感染症への対策を行うこと。

<行動指針>
(1)全線区を対象にして、運転士が危険と判断した場合は、列車の速度を落として運転すること。
(2)沿線で動物を発見した場合は、一旦停車し、指令に連絡すること。運転を再開した後は、危険がないと判断できる場所まで注意運転を行うこと。
(3)とくに、獣害が多発する上総湊〜竹岡〜浜金谷〜保田間については、危険と判断した場合、不安を感じた場合は、注意運転を行うこと。
(4)注意運転を行う場合は、指令に連絡すること。また、車掌にも連絡し、乗客への周知を要請すること。
(5)動物と衝突した場合は、次のとおり取り扱うこと。
@ 指令に連絡すること。
A 危険を感じた場合、足元が悪い場合は、運転台から降りないこと。
B 動物を巻き込んで動けない場合、列車が故障した場合は、救援を要請すること。
C 人獣共通感染症への感染の危険性があることから、動物には触れないこと。(厚生労働省『動物由来感染症ハンドブック2020』)
(6)運転状況報告書には、「注意運転」と記載し、遅れと区間を記入すること。

動労千葉はこの間多発している動物との衝突問題に対し、危険や不安を感じた場合に指令に連絡した上で注意運転を行う統一行動指針(左記参照)を決定した。行動指針を徹底しよう。

会社責任で徐行を行え!

動物との衝突件数はあまりに異常だ。19年度に千葉支社95件(内房線52件、外房線28件)だったものが、今年度は10月末までに内房線だけで136件まで増加している。職場から悲鳴があがるほど異常な事態だ。

衝突が多発している区間では、すでに多くの乗務員が速度を落として運転している。その中で11月の衝突件数は減少した。12月1日に行った団体交渉では会社も「乗務員の協力のおかげ」と、速度を落とすことの効果を認めた。だが、運転士が指令に連絡して速度を落とすことは認めても、会社の責任での徐行運転は「行う考えはない」という。こんな無責任なことがあるか!

運転士にすべて押し付けるな!

会社は、こんな状況の中でワンマン運転拡大に向けた訓練を開始し、準備を進めている。

だが、動物との衝突問題は何一つ解決していない。運転士にとって「いつ動物が出てくるのか」「いつぶつかってしまうのか」という不安の中での乗務は大きな負担だ。「その区間は運転したくない」と声があがるほどだ。

衝突した動物を車両に巻き込んでしまえば、数時間にわたって身動きが取れなくなることもある。運転士と車掌とで対応しても大きな負担だ。そんなことが多発する中で、すべての責任と負担を運転士に押し付けるワンマン運転を強行しようというのだ。

現場の乗務員がどれほど苦しんでいるか、考えたこともないのか! 絶対に許せない!

会社は抜本的な動物対策と危険区間の徐行を直ちに行え! 運転士にすべての負担を押し付けるな! ワンマン運転準備作業を今すぐ中止しろ!

組織拡大! 闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう!

 
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