解雇撤回の旗は降ろさない!
動労千葉を支援する会2015年度定期全国総会を開催
国鉄1047名解雇撤回闘争 闘いはこれからだ!
7月26日、動労千葉を支援する会の2015年度定期全国総会が開催された。各地の支援する会の代表と、動労千葉組合員が結集した。
まず、東京西部の仲間が開会挨拶にたったのち、山本事務局長から運動方針が提起された。
山本事務局長は冒頭、「最高裁の棄却決定を絶対に許さない。動労千葉とともに解雇撤回・JR復帰を最後まで貫いて闘いぬく」と固い決意を語った。そして、最高裁に不当労働行為を認めさせるまで追い込んだ中で、「支援する会の運動の位置はますます重大だ」と訴えだ。
動労千葉からは、田中委員長、中村仁執行委員からアピールを行った。
連帯あいさつにたった動労水戸・高野副委員長は、「分割・民営化の過程で動労千葉を孤立させていいのかと動労水戸を結成した」と発言した。そして、外注化による脱線事故や常磐線延伸・帰還強制との闘い、原発労働者との交流を報告し、外注化や被曝労働との闘いの決意を語った。
討論では各地の職場闘争の現状や、物販闘争や署名運動で各地の労働組合とのつながりが作られてきたことが報告された。
第2部の懇親会では、各地の仲間と交流を深めた。参加した動労千葉組合員一人ひとりから支援への感謝と闘いへの決意を発言し、解雇撤回まで闘いぬく決意に溢れる総会となった。
動労千葉・田中委員長の提起(要旨)
◎6月30日に1047名解雇撤回闘争で最高裁の決定が出された。動労千葉は、「闘いは何一つ終わっていない。すべてはこれからだ」と確認した。これまでの支援に心から感謝し、新たな闘いの出発点にしたい。
戦後労働運動の歴史の半分が、右も左も国鉄闘争を軸に動いてきた。政治決着で終わらせようとたくらまれ続けたが、常に打ち破られ旗が守られた。4・9政治決着には国鉄闘争全国運動という形で闘いを継続した。国鉄闘争から逃れられない関係を強制してきた。
最高裁決定は、国鉄闘争の旗は二度と掲げさせないという国家意思だ。それを打ち砕いて前進すると固く決意しよう。現在の労働者は分割・民営化に規定されて苦しんでいる。ここにこだわって闘い続ける。
◎本来、不当労働行為をひっくり返すことが最高裁の意志だったはず。だから、わずか7行の決定を書くために1年9ヶ月もかけた。しかし、闘いと真実の前に上告棄却しかできなかった。
最高裁判決は法律と同等。確定した判決は、不採用基準そのものが不当労働行為意思で作られたと認めた。戦後最大の労働組合つぶしの根幹の基準そのものが不当労働行為だった。これは歴史的事件。
しかし、自動的に奪われた労働者の権利が回復することはあり得ない。労働者の闘いでしか蘇らせない。だから、闘いはこれからだ。
不当労働行為を認めて解雇撤回をしないということを許せば、労働組合の否定になる。すべての労働者の未来と権利に関わる問題。分割・民営化反対闘争を闘ってきたものとして、絶対に闘いの旗は降ろさない。
◎7月15日、16日に安保戦争法案が衆院で強行採決された。労働運動が歴史的な岐路に立っている。分割・民営化の狙いは、改憲・戦争だった。櫻井は、連合分裂は「総評解散・連合結成と同じ論理だ」といっている。
896自治体消滅問題は、新自由主義の最大の破綻。分割・民営化攻撃が全社会にかけられる。国鉄闘争の旗は降ろせない。
◎国鉄闘争にこだわり続けて切り開いたものは大きかった。一つは、連合の完成を阻んだこと。一番の根底で労働者の権利を守った。
もう一つは、民営化反対闘争を築き上げたこと。外注化阻止、非正規職撤廃の闘いをつくりあげた。全国運動の呼びかけ人だった佐藤浩一さんは、「1047名解雇撤回闘争に劣らず展望に輝やく闘いがある。それは運転検修下請け反対闘争」といってくれている。
10・1で3年の出向期限を迎える。さらなる外注化攻撃は、外注先の再編として進んでいる。外注会社を突き落とさなければ、正社員も突き落とせない。ここが勝負だ。
11・1は千葉運転区廃止がたくらまれている。11月集会にストライキで参加する可能性が高い。夏から秋に一つ突き抜けたい。 |