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新春座談会 高石正博 中村俊六郎 高石さんの言ったとおりで、署名を含めて全国的な闘いとなったことが大きな成果だったと思っています。うちは組織は小さいけど、多くの仲間が結集できるような闘いをこれからも続けていくということだと思います。 山本弘行 高石 今、労働者が理由もなしに当たり前のように自由に解雇される情勢です。どんどん使い捨てられている。そういうなかで俺たちが解雇撤回で闘いを継続していることが大きな意味を持っていると思います。だから全国的に署名も集まる。こうしたなかで最高裁も簡単に結論を出せない。これだけの大きな解雇撤回闘争を簡単に切り捨てるなんてことはできない状況がある。もうひと押し俺たちが頑張れば、いい結果につながっていくと思うんです。いついかなる場合、どんな判決が出ようと、俺たちの闘いは継続していかなければいけないという気持ちで、これからもやっていきたい。 山本 この前、新聞に非正規職が37%になって、その平均賃金が160万だって載っていた。2千万ぐらいの人たちが年収160万。これでは結婚なんかできるわけがない。そういう中で国鉄の解雇撤回闘争が1987年から今まで断固として継続している大きさが、署名をとっているとよく分かる。 中村仁 国鉄があって当たり前に労働組合が強かった時代から、若い人が食っていけない状況にしたのは、われわれの世代にも責任がある。若い人たちにもっと働きやすいとか、いい意味での豊かな生活ができるような状況を後に残さなければいけないと思うんです。今まで大変な思いをしながら闘ってきたが、この状況を正すことができるひとつの切符みたいなものをもらいながら、今最高裁を闘っているんだと思うんです。ここをしっかりと答えを出させるような状況を作り出す。それが今、1047名闘争の当該としてやれることだと思うし、JR本体で闘っている動労千葉の組合員はじめ、全国の労働者の生きる為の闘いの、一つの大きな力に私たちの闘いがなるというのが署名だったり、最高裁闘争だと思うんです。 山本 解雇撤回、JR復帰の裁判闘争を基軸にした闘いと、外注化反対、強制出向無効確認訴訟の二つが密接にからんで15年に入ったという感じがします。無効確認訴訟は完全に動労千葉―動労総連合がJRを押し込んでいる。外注化反対闘争と1047名解雇撤回闘争ががっちりとかみ合う時に入ったと思うんです。 高石 分割・民営化のボロがどんどん出始めている。分割・民営化から25年以上たっているのに、7分割のうち三島会社と貨物は完全に赤字でしょう。それは政府として成功したと言えるのか。普通に見れば完全なる失敗でしょう。そのうえJR北海道の事故だとか、四国でも線路の保守が放置されていたとか出てきている。たぶん九州だってあるんでしょう。これからもっと闘いを強めていかないと、尼崎事故のような大きな事故につながっていく可能性が大きい。国鉄闘争は終わらないよね。 山本 3月ダイヤ改正で特急列車が廃止・削減されることに対して、自治体や地域からものすごい抗議の声があがっている。銚子や成田などの首長がJR千葉支社に出した「特急の定期列車運行取りやめの撤回について」の要望書では、JRというのは公共性があるでしょう。あなた方がやっていることは、公共性を完全に否定していますよと言っている。これは、全国で896の市町村が消滅する可能性があるという報告書が出されたけど、つまり東京への人口の流れをストップするためにコンパクトシティと称して小さな魅力のある街をつくれば消滅にならないんだという内容なんだけど、ローカル線を廃止してコンパクトシティも何もないでしょう。これなんか見てもやっていることが支離滅裂ですよね。だからみんな怒っている。館山運転区廃止反対闘争の時のように、動労千葉がもう一度地方の反乱の中心に座る年になったんじゃないですかね。 山本 公共性を確保するという場合、やはり労働運動が大事だと思います。公共性の解体というのは労働運動の解体の問題です。労働組合が権威を持った存在として社会の中心に座っていく時代を作っていかないことには、公共性もなかなか確保できない。全国運動の課題でもあると思うので頑張りたい。 中村仁 1047名解雇撤回闘争と、今JRで直面している外注化、今回のダイ改の問題など、これらを動労千葉全体でひとつになって闘っていくということだと思います。一つ一つを丁寧にやっていけば、先が見えてくる。 山本 今安倍政権は、分割・民営化と同じことを社会全体に対してやろうとしている。学校、自治体、医療もそうだ。おそらく今度の通常国会で戦争法案と絡めながら、そのあたりを出してくるのは間違いない。派遣法改悪だってもう一度出すでしょう。 中村仁 戦争法案が国会に次々に出てきたり、労働者をさらに突き落すような法案が出されるような情勢だけど、労働組合がちゃんと声をあげることができないと、国会で決めたことで動いてしまう。簡単に動かない状況をわれわれが作っていくということだと思います。 |
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!今こそ外注化粉砕闘争に総決起を! |