CTSは4月、職場にほぼ何の説明もなく密ひそかに就業規則を改定しました。これは、正社員と契約・パート社員の差別賃金を固定化する重大な改悪です。何回かにわたり問題点を明らかにして、会社に撤回を求めます!
「知識・技能向上も必要なし」?!
さらに腹立たしいのは「契約・パート社員は自己啓発、業務改善に努めなければならない」という項目をバッサリ削除したことです。“ 自己啓発も業務改善も求めない。社員とは職務内容が違う→だから低賃金なのはバランスのとれた処遇だ” と言いたいのです。
●すべては低賃金固定のため
CTSの約7割が契約・パート社員です。とくに小さな事業所では契約・パートの仲間が仕事を全部仕切って回しています。知識や技能習得なしに仕事ができるはずがありません。就業規則の言葉だけいじっても、その現実は変わりません。会社は、契約・パート社員の存在と仕事を、徹底的におとしめることで、超低賃金と賃金格差を開き直っているのです。
●労働者の未来を奪うJR – CTS
こうした「同一労働同一賃金」にかかわる就業規則改悪は、大げさでなく、すべての労働者の未来を左右するほどの攻撃です。
本来なら「同じ仕事をしていれば賃金に差があってはならない」というのが法の目的です。
しかし、JR東日本とCTSは逆に、「同一労働同一賃金」を、契約・パート社員を超低賃金に固定化するための道具に使っているのです。
JR東日本は、財界の先頭を切って、全労働者の未来を打ちくだく悪質なモデルをJRとグループ会社でつくろうとしています。こんなことは絶対に許すわけにはいきません。
「見せかけ」の感染対策では労働者の安全は守れない
●「教育訓練・防護服もなく消毒させるな」と拒否
CTS津田沼事業所で5月5日、「本線運転士の発熱」を理由に3本の運転台消毒が指示されました(JR構内助役→CTS清掃現場)。これは、CTS管理者も知らないところで行われました。
現場組合員が「訓練も教育も受けておらず防護服もない」「JR助役からCTS現場への直接指示は偽装請負ではないか」と拒否。
JR助役は謝罪し、消毒作業はJR助役によって行われました。
結果的に、本線運転士はコロナ陰性だったのですが、消毒指示の段階ではリスクは十分でした。しかも、同じ職場にいる検修・構内の労働者には感染リスクは知らされていなかった(3本のうち1本は構内運転士が、2本は本線運転士が入区を担当)。運転台を素手で触っているのに、です。
●いまだに検温もせず
なぜ、こんなことが平気でおきるのか?
JRが一貫して、まともな感染対策を行わず、責任を放棄し続けているからです。
感染拡大から1年以上が経つのに、 驚くべきことにJRは、乗務員や駅員の日々の検温さえ会社の責任で行っていません。「各自が体調管理を」「本人が申告を」と言うばかりで現場にすべての責任を転嫁しています。
乗務員も含めて現場を動員して行ったのは「乗客に見せる消毒」、見せかけの〝感染対策〟だけです。まったく、ふざけきっています。
●すべてはコスト削減のため
JRがここまで感染対策をないがしろにするのは結局、要員削減のためです。
体調管理や感染対策を徹底すれば、予備の要員確保が必要になります。コストを削るために、会社は意図的に検温にも感染対策にも責任を持たずに放置しているのです。
●現場から声をあげ安全守ろう
会社には、労働者が安全に働ける環境を整えるよう配慮や対策を行う責任があります(安全配慮義務)。
しかし、労働者が声を上げ、会社に責任を取らせていかなければ職場の安全は守れません。この現実を変える力は、闘う労働組合を現場に取り戻すこと以外にありません。JRは感染対策に責任を持て! すべての仲間は、動労千葉に結集してともに闘おう。
(2020年4月28日)
○CTS本社は専門的な消毒作業のノウハウ、指導体制はないと回答
○運転台の消毒については機器取り扱いの方法などが不明のため、JRから依頼があってもCTSでは行わない