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エルダー社員の労働条件で千葉支社と団交(6/8)
高齢者への「夜勤」の強制は絶対許せない!

千葉鉄道サービスは、「夜勤」勤務を直ちに中止しろ!

 今年4月以降、エルダー社員として再雇用された労働者に対する労働条件が、一方的に改悪されてきた。
 JR東日本は、今年4月からグループ会社の再編を行った。千葉では、これまで車両清掃等を行っていた千葉車両整備が、京葉企画、千葉開発と合併して「千葉鉄道サービス」に再編された。そして、この再編に伴い、エルダー雇用された労働者の労働条件が大幅に改悪されたのだ。
 京葉車両センターでは、深夜帯に約20本の列車の清掃業務が行われているが、この作業には車両整備の比較的若手の労働者が従事していた。しかし、4月以降、千葉鉄道サービスは、「夜勤」に従事していた労働者を次々に配転したために、1徹4夜勤の内、4夜勤はエルダー雇用された60歳以上の労働者が行わされているのだ。

2時30分に勤務終了−しかし、家にも帰れない現実!

 しかも、「夜勤」の勤務時間は、18時に出勤し、夜中の2時30分に退勤するというもので、勤務が終了しても列車が走っていないため家にも帰れないという状況だ。そして、その日の夕方にはまた出勤するという、とんでもない勤務になっているのだ。4月から始まった「夜勤」の状況を見てみると、3日連続、4日連続で「夜勤」が勤務指定されており、実際に「夜勤」をやらされた労働者からは、「体が保たない」「家にも帰れない」「高齢者への配慮がない」等々、怒りの声で職場が覆われている状況だ。
 こうした中で動労千葉は、4月にエルダー協議会を結成し、「夜勤」の撤廃、高齢者に対する労働条件の緩和等々について、出向元である千葉支社を徹底的に追及してきた。

千葉支社−「高齢者への配慮も必要」と回答

 6月8日、千葉支社において、京葉車両センターでのエルダー雇用された労働者に対する「夜勤」勤務について団体交渉が行われた。
 団交の中で動労千葉は、08年度中のエルダー労働者の勤務実態をみれば、「夜勤」勤務は1回も行われていないこと、千葉鉄道サービスが、4月に入って以降「夜勤」を行っていた鉄道サービスの労働者をわざわざ異動して、空いたところにエルダー労働者を当てはめるという、これまでにない対応を行っていること、そして、エルダー労働者には何らの事前説明も行われていないこと等を突きつけ、労働条件の重大な改悪であり、出向元会社として「夜勤」勤務の撤廃を千葉鉄道サービスに要求するように追及した。
 一方、千葉支社は、「出向の場合は、出向先の規定に基づいて勤務することになる」「雇用契約前に作業内容や就労時間等の就労条件を提示している。この就労条件に基づき働いてもらうことになっている」「『夜勤』勤務は、千葉鉄道サービスの方針であり、出向先の条件で勤務してもらうのが出向の意味だ」等々の回答を行ってきた。
 会社は、「就労条件」を示したから何でもできるというのだ。しかし、会社は最初から一部の就労条件だけを提示するなどということはあり得ない。幅広く、何でもできるような就労条件を作り、提示するのは分かりきった話だ。
 しかし実際には、08年度中の勤務実態では、「夜勤」勤務は1回もなかったのだ。こうした事実を見ても、今回の「夜勤」勤務の強制は、労働条件の重大な変更であることは間違いないのだ。
 しかも、60歳以上の労働者を再雇用する場合には、就労条件等も含めて配慮しなければならないことは当然だ。京葉車両センターでの「夜勤」勤務でも、もともとは千葉鉄道サービスの若手の労働者が行っていたのだ。深夜に車両の清掃作業を行うこと自体、体力を要する作業だ。だから千葉鉄道サービスにおいても、若手の労働者が行っていたのだ。
 しかし、グループ会社の再編が行われる中で、「コスト削減」がなによりも優先される中で、高齢者への配慮の投げ捨て、「夜勤」勤務の強制を行ってきたということだ。
 こうした会社への追及が続く中で千葉支社も、「配慮する部分は必要だ」と回答せざるを得ない状況となった。

未だに「夜勤」は続いている−撤廃まで闘おう!

 現場での怒りの声が高まる中で、6月の勤務からは4日連続などはなくなり、休日前2日間の「夜勤」が数回までに減らされれている状況だ。しかし、未だに「夜勤」勤務が行われているのは事実だ。
 エルダーを希望する労働者からも、「夜勤」はひどい、JRは高齢者のことを何も考えていないとの声も出ている始末だ。
 JR千葉支社は、エルダー労働者の「夜勤」勤務を中止させろ!千葉鉄道サービスは、「夜勤」をやめろ!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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