「出向解除」での仕事外し・生活破壊許すな
12月9日、第13回動労総連合の出向命令無効確認訴訟が行われる。今回は、出向延長が強制されてから初めての裁判闘争だ。大結集で闘いぬこう。
出向延長なら外注化やめろ
そもそも、出向期間が「原則3年」だと繰り返してきたのはJR自身だ。しかし、実態はほとんどの出向者が3年をこえて出向を強制されている。「原則3年」どころか「原則延長」なのだ。
しかも、千葉においては12年に出向命令が出されたときに52歳になっていた者は、定年まで出向させられることが前提になっている。
これは結局、強制出向から3年がたった現在でも、CTSが自ら業務を担う技術・経験がないということだ。
その一方で、青年部組合員は「出向解除しJR本体に戻す」という形で、仕業・構内業務の仕事から外された。
3年前には無理やり出向を強制し、今度は誇りをもって担ってきた仕事を奪う。労働者の思いや誇り、生活まで踏みにじる卑劣な攻撃だ。
またも転削で傷害事故
10月9日には、昨年に続いて車輪転削業務でまたも傷害事故が発生した。
技術と経験を必要とする危険な作業にもかかわらず、ベテランを外してCTSプロパーの労働者だけで業務を行わせていた。さらに10月1日以降、それまで3名体制だったのを2両以下の車両は2名体制に削減していた。
結局コスト削減のためにまともな教育も十分な人員も確保しない中で事故が起こったのだ。外注化がどうやって安全を破壊するかを、まざまざと示している。しかも、CTSには安全対策のための部署もないのだ。
出向者がJRの教育受ける
また、CTSへの出向者がJRの「実践管理者育成研修」に約2ヶ月間も参加している。CTSに出向中でありながらCTSの業務ではなくJRの管理業務のための教育を受けているのだ。
CTSが業務を請負っている以上、CTSの労働者はCTSが「自ら直接利用」しなければ偽装請負だ。しかし、結局すべてJRの意志の下に労働者が動かされている。CTSが独立して業務を行っていないということだ。
これまでも数々の偽装請負の実態を暴露してきた。偽装請負という違法行為なしに成り立たないということは、法的にも外注化は無効ということだ。
仕事も人もJRに戻せ!
すべての事実は、外注化が失敗したことを示している。その矛盾を労働者に押し付け、さらに外注化を進めるなど絶対に許されない。
職場闘争と裁判闘争を一体で闘い、外注化粉砕まで闘おう。12・9裁判闘争に結集しよう。
◆第13回 動労総連合・出向命令無効確認訴訟
12月9日15時30分~ 東京地裁527号法廷