「外注化ではなく定年延長」実現を! 乗務員分科会第38回定期委員会を開催

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怒りの中で開催

11月20日、DC会館において第38回乗務員分科会定期委員会が開催されました。議長に銚子支部・田中浩克君を選出し、検修・構内外注化の弊害による安全の崩壊と、ダイ改における労働強化や千葉運輸区設置に代表される合理化攻撃に対する怒りの中で、約50名の組合員が結集し委員会は進められました。
鈴木乗務員会長より、「この1年間、検修・構内外注化粉砕、運転保安確立を中心に闘いを展開してきた。外注化による弊害は拡大し、乗務員負担の増大・責任転嫁へと向い、ダイヤ改正では特急の廃止に伴い行路の大型化をはじめ労働強化が強制されている。
一方、検修・構内外注化は3年が経過したにも関わらず強制出向は大多数で継続され、復帰した組合員は、構内業務から外されるという許せない状況にある。全ての元凶は外注化にある。要員・業務一体でのJR本体復帰をかち取らなければならない。
外注化粉砕、運転保安確立の闘いをとおして、『外注化ではなく定年延長』を実現するため、全力で闘いぬこう」と挨拶が行われた。
来賓として本部の田中委員長から「JRをめぐる動き、今後の闘いの方針」の挨拶を受け議事に入り、執行部からの総括と方針提起を受け、質疑応答が行われた。

運転保安確立へ

【質疑で出された主な意見】

・交番順序で発生する予備に対して優先的に行路指定され、休養が取れない。
・高齢者交番を実現し、行路緩和を。
・到着後、入区まで30分位要する行路がある。青入区の拡大を。
(銚子)

・千葉運輸区が設立された。設備的に3Fに浴場・又はシャワーを。
・走行中に列番設定を指令から指示され速度超過が発生した。指令の指示方法に問題があるのでは?
(千葉転)

・常磐線で車掌省略列車が踏切通過中に乗用車が衝突し、運転士は気が付かないという事故が発生している。列車防護も含めて危険な状態にあり、車掌の乗務が必要だ。
・踏切障検、霧等により誤動作が発生し遠隔操作により停止させている。
(水戸)

・電留線にPCBが置かれている。中身は無いとの話も聞くが、健康被害にも成りかねないので、早急に処分要求を。
(佐倉)

・数年前に、香取下りに49両停目を設置するとしていたが、設置に至っていない。その後の確認を。
(千葉機)

・ワンマン運転を原因とした重大事故にも繋がる事象が発生している。ワンマン運転の廃止、設備不備の解消を。
(木更津)

等々、報告も含めて活発な意見が出され、問題点については団体交渉により解決を図ることを全体で確認した。運転保安確立の闘い、会社の安全無視を追及することを通して、外注化を粉砕して検修・構内部門を要員・業務一体でJR本体へ戻すこと、会社の責任による安全確保を追求し労働者への責任転嫁を許さないこと、この闘いをとおして「外注化ではなく定年延長」を実現し、組織拡大に立ち上がることを決議して成功裡に終了した。

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