CTSは先週、無期雇用転換に関わる面接・判定結果(今年度後期分、約100名余り)を契約社員・パート社員に通知した。当該の動労千葉組合員(幕張支部、京葉支部、木更津支部)については、全員の合格=4月1日からの無期転換が確定した。
しかしながらこの中で、他労組等の複数の職場の仲間に対して「不合格」が通告された。このままいけば、3月末で雇い止め=解雇されることになる。絶対に許すことはできない! 長年、現場を支えてきた仲間の首を、紙切れ一枚で切って捨てる会社のやり方に、怒りで一杯だ。
管理者の不祥事はモミ消すダブルスタンダード
会社は「処分歴」などを問題にしているようだが、過去の処分を理由に解雇するなど、とんでもない話だ。仮に懲戒規定に当たるようなことがあったとしても、それは処分によって済んでいる話だ。正社員なら解雇にならないような事案でも、契約社員・パート社員は契約打ち切り=解雇するというのは、あまりにおかしいではないか。
そもそも、JRから天下りしてきた各事業所の管理者の中には、過去にも、現在でも、数多くのセクハラ、パワハラ、現場労働者への恫喝事件などをおこしている者がいる。しかし、誰か「首」になった管理者がいるのか。管理者の起こしたことはモミ消し、勇気をもって声をあげた社員からの抗議や告発も無視するダブルスタンダードが、CTSでは平然とまかり通っているのだ。
明白な違法・脱法行為!
本来なら5年を越えて、くり返し契約更新してきた労働者は、申請するだけで無条件に無期転換できる。会社は、これを一切、拒否できない。これが労働契約法で定められた「5年ルール」だ。無期雇用転換は、会社が「判定」したり「許可してあげる」ような恩恵ではなく、長年働いてきた労働者の権利なのだ。
CTSは、この5年ルールをすり抜けるために、2年前に「限定社員試験」導入を狙った。これが現場からの抗議で撤回に追い込まれると、「無期転換の申請・面接・判定」制度を新設し、会社の気に入らない社員を雇い止め=解雇する仕組みを導入したのだ(2016年10月の就業規則改悪)。
全社員にかけられた攻撃だ
これは一部の契約・パート社員だけの問題ではない。CTSで働く全ての労働者にかけられた攻撃だ。これ以上、CTSを「もの言えぬ会社」にしてはならない。
こうした極悪の就業規則改悪に同意を与えたCTS労組、東労組の責任はあまりにも重大だ。仮に「問題」を起こした社員がいたとしたら、その人の雇用と生活を守るために全力をあげるのが、労働組合の最低限の存在意義ではないのか。
今回の首切り通告は、労働契約法に違反し、5年ルールをすり抜ける脱法行為であり無効だ! 絶対に認められない。CTSは直ちに、雇い止め通告を撤回しろ!
無期転換ルールとは、労働契約法の改正により、有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときに、労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるルールのことです。 無期転換申込権の発生後、有期契約労働者が会社に対して無期転換の申込みをした場合、使用者は承諾したとみなされ、無期労働契約が成立します(使用者は断ることができません)。
*厚生労働省「有期契約労働者の無期転換ポータルサイト」より