最大の正念場を迎えた国鉄闘争②

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书動労千葉 日刊 WinW NOODLE
国鉄千葉動力車労働組合 〒260 千葉市中央区要町2番8号(動力車会館) 電話、(鉄電) 千葉 2935·2939番
(公) 043 (222) 72 98.4. 13 No. 3 4767 2
17番
債務問題と一括して決着をつけ 変なことになると判断し、長期 いをここで終結させなければ大 橋本政権は、一〇四七名の闘 だ」という認識だ。
とは政府の決断だけがポイント 向けた努力を表明している、あ
自民党をはじめ全政党が解決に るのは、「解決の流れはできた、
こうした方針決定の背後にあ
の道を踏み違えてはならない。 あるといわざるを得ない。闘い の労働者に対する背信行為でも 国労や国鉄闘争を支援する多く す行為であるというだけでなく、 現場の組合員の苦闘を水泡に帰
行している。これは、闘争団や 具体化がこのようなかたちで進 「8·30申し入れ」の実体化·
て取り除こうとしているのだ。 めに、国労側のハードルをすべ 針に全面的に舵をきり、そのた
橋本政権に依拠した政治決着方 てくれ」ということだ。国労は、
はJRを和解のテーブルに着け いと意思表示し、「だから政府
Rとの対立を起こす気は一切な
定をしたのか。その意図は、J
トは構えない」という異例の決
なぜ国労は、2月前段で「ス
なぜスト放棄か
階で、国労側からこのハードル すら設定されていない現在の段 件のはずだ。しかし、テーブル かどうかの、最も肝心な前提条 体的な解決水準等の議論に進む 罪という問題は、和解交渉が具 本来ならば、不当労働行為の謝
は絶対にならないからである。 し、謝罪を求めるということに
場でJRの不当労働行為を弾劾 明から言って、国労は、和解の
なぜならば、この間の態度表
ならざるを得ない。
解決、屈辱的な水準での解決に
の場合の解決は、解決ならざる 進みかねないということだ。そ
無関係なところで、一気呵成に
当該である一〇四七名の意向と テーブルに着いた場合、事態は、
仮に、この過程でJRが和解の
り重要なことは次の点にある。 だが、現在の状況のなかでよ
和解の場では?
労だということだ。
あり、第一の敵はあくまでも国 変わってはいないということで は、よくて、一旦清算事業団に
営化攻撃の本質は今も何ひとつ れ場合、一〇四七名問題の行方
しかし肝心なことは、分割·民
日本と革マルの異様な結託体制 ようとしている。また、JR東 Freee
迎最
え大
たの
:
を問題視していることも事実だ。
側の危機性が他方にある。
う勝利性が一方にあり、主体の 十年間の闘いの大きな地平とい か、紙一重の状況にたっている。
望を手にすることができるか否
な試練をのりこえて勝利への展
今、一〇四七名闘争は、新た 迫られることは明らかだ。
同宣言の締結や連合への加入が
路線転換の表明、つまり労使共
はとめどなく進み、より明確な いうことだ。また、屈服の強要
はフリーハンドを与えられると
るという屈辱を強制され、JR
の不当労働行為事件を取り下げ は、一切の闘いを止めて、全て しまうことになる。しかも国労
きたことの意味がうち消されて
めて、歯を食いしばって闘って 年間、不当労働行為の謝罪を求
で進む以外ない。
これでは、闘争団がこの十数
出てこないであろう。
残りは金銭解決ということしか の一貫としてJRに再就職させ、 業団の解散に伴う職員の再就職
戻し、そのごく一部を、清算事
仮に和解のテーブルが設定さ
その場は、政府やJRのペース を取り外してしまっている以上、
国正
鉄念
闘場
争を
2
敵として設定しどう団結して闘 闘いの焦点はどこにあり、誰を な状態のなかで、組合員には、 集約されてしまった。このよう していく、というところに全て 向に一喜一憂しつつそれに対応
っぱら、労働委員会や裁判の動 ていたのだ。そして運動は、も
最も重要な課題がすっぽり抜け いう、労働組合にとって、本来 な路線と組織方針を確立すると
情勢を真正面から見すえ、明確
と言われてきたが、その内実は、
「修繕時大会国労の原点だ」
わざるを得ない。
の限界性があらわれていると言
後の民同労働組合」である国労
括していない。ここには、「最 ができなかったのかを一度も総
民営化攻撃に一矢も報いること る。しかも国労は、なぜ分割·
も交えることはなかったのであ
し国労は、結局この攻撃と一戦
働者が国労の旗を守った。しか な地平をつくりあげ、三万の労
大胆な妥協」方針を覆す画期的
年の修繕時大会で、執行部の「 また、現場の怒りの声は、26
ながくして待ち続けていた。 の方針が提起されるのを、首を れてた。国労の組合員は、闘い
結を守るための努力がつづけら 必死の抵抗闘争が組織され、団
の攻撃であった。当時現場では、
をえなかったほど激しい未曾有 万人の労働者が職場を去らざる
国鉄分割·民営化攻撃は、20
踏みだしてしまったのか。
国労は、なぜこのような道に
なぜこのような
ることではなかったのか。
戦略を練りあげ、方針を提起す る力のすべてを引きだすような 示し、勇気を与えて、その持て この素晴らしい組合員に展望を る。執行部に問われていたのは、 労の旗を守りぬいた組合員であ うな状況のなかで首をかけて国 万の組合員は、例外なくそのよ 問われた闘いであった。国労三 一人一人の労働者の生きざまが
分割·民営化攻撃との攻防戦は、 なりたたないものだ。とくに、 場の団結力に依拠する以外には
は、労働者の自己解放性と、現
どめている。そもそも労働運動
に自分を嘆願者の位置におしと
的な勝利の地平を自ら貶め、常 ちを先頭にして創りあげた画期
国労は、一〇四七名の仲間た
は全く変わっていたはずである。 を闘いぬいていたならば、情勢 うな立場にたって、この十年間
う戦略的な路線がない。このよ をめざしてその先頭にたつとい 自覚し、闘う労働運動の再構築
つ位置がどれほど大きいのかを が闘いを継続していることのも にとって、国労という労働組合
また、日本の労働運動の未来
棄してしまっている。
ていくことを、国労執行部は放
から組織をあげた闘いを展開し 課題を基本にすえて、JR本体
労の組織拡大を実現するという
マルとの結託体制を打倒し、国
とくに、JRとJR総連·革
打開すべき課題
一つ提示されなかったのである。
っていくのかということが、何
新たな10万人合理化粉砕 !! 労働運動の新たな潮流めざし全国へはばたこう !!
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